2023.08.16
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
私たちは元々製材をしている会社でした。
なので「無垢の木」という言葉を良く使ってしまいます。
「無垢」という言葉自体、日常の生活であまりよく使う言葉ではないので、「無垢」ってなんですか?
と聞かれたりします。
まず、「無垢」という言葉についてご説明します。
言葉を直訳すると「垢(アカ)が無い」となります。
一般的に使うとしたら「純粋無垢」という言葉があります。
心身が汚れていないことや、うぶで世間ずれしていないこと。
となっています。
似たようなニュアンスで、無垢は「全く混じりもののない、そのままのもの」という意味もあります。
無垢材とは直訳すると「そのままの材」
つまり、植えていた木を伐採し、 それを製材したままの木でできているということです。
もっと簡単に言うと、ベニヤや合板の様な貼り合わせた物ではありません。
無垢の木には「調湿効果」があります。
この調湿効果で健康に良いとされる湿度を保ってくれます。
無垢の木の柱は、ビール瓶約6本分の水分を吸放湿するといわれています。
桧の柱1本でビール瓶6本分の水分を吸放湿します。
これは、木が加工された後でもしっかりと生きている証拠で、木が本来持っている「調湿作用」を発揮している為です。
この調湿作用がある事で、室内の湿度を調整してくれるので不快感が減ります。
更に、無垢の木への塗装も重要になってきます。
一般的な塗装よりも自然塗料を使用したほうが、無垢本来の調湿作用を最大限に発揮できます。
上の写真のような実験で実証されています。
快適に生活できる60%前後の湿度に調節し、カビやダニの原因となる結露を防ぐ役割も担ってくれます。
健康に対する最適湿度範囲に調整がしやすくなります。
無垢の木を使った家具などは、歳月を重ねるほどに趣きのある「あめ色」に変化をします。
温かみが生まれてくるのは、天然木ならではの特性です。
木が人に安らぎや温もりを与えるのは、ゆらぎを刻む木目とともに、こうした色合いも影響しています。
いかにコンピューターが進化しても、つくりあげるのが困難です。
微妙な色調とコントラストは、まさに自然界だからこその傑作です。
言葉でいろいろ書きましたが、分かりにくいので写真を載せます。
3~5年ぐらいで色が変化します。
無垢の木を使用している部分の色が変化をします。
これを私たちは「経年美化」と呼んだりします。
完成した時から劣化がはじまってしまう工業製品とは違うところです。
時が経つに連れて「あめ色」へと変化しながら「温かみ」を増し、「和み」の印象へと変わる。
無垢木にはそんな「経年美化」も魅力の一つです。
日本の食生活にレンゲやスプーンがイマイチ家庭で定着しない理由があります。
それは、味噌汁を飲む木のお椀にあるといわれています。
木のお椀なら手にとって口を付けても熱くない。
味噌汁をすするときに味噌汁が空気に触れて飲みやすい温度になる。
さらに、木には陶器や金属の食器に比べて冷めにくいという長所もあります。
木のお椀はその断熱性や保温性をうまく利用した日本人の知恵の集大成といえます。
言葉でいろいろ書きましたが、分かりにくいので比較表を載せます。
上の比較表は素材の熱伝導率を表しています。
熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを数値にしたものです。
数値が小さい方が熱を伝えにくいことになります。
鉄は木よりもには525倍も熱をつたえやすく、アルミニウムはなんと1250倍熱です。
木の特性を生かしたお椀は、熱い味噌汁が入っていても熱を感じさせません。
更に、保温性も優れています。
触ったときに、金属やコンクリートのように“ひやっ”としない。
木は手の熱を奪わない。
又、温もりを感じる木の触感として、木肌に手で触れるとリラックスします。
「安らぎ効果」として林野庁の森林総合研究所が科学的にも立証してくれています。
無垢の木にはそんな「接触効果」も魅力の一つです。
スピードと結果が求められるストレス社会が日常になりました。
一昔前に、空前のヒーリングブームが到来していましたが、今も根強いそうです。
都市にいながらにして手軽にリフレッシュできるアロマセラピーなど“香り”が人に与える影響が科学的に証明されています。
そんな芳香療法の王道といえるのが、自然の森に身をまかせる「森林浴」
あの独特の香りがリラックスさせてくれるのは、フィトンチッドと呼ばれる成分のおかげです。
フィトンチッドとは、樹木が空気中に発散する様々な揮発性の香り物質の事です。
森林浴でそれを吸うとリラックスできるとされています。
その中で、興味深い実験結果がありました。
ストレスを感じると高まる「怒り」「緊張」「疲労」「抑鬱」といった感情が木の香りを感じると減少するそうです。
さらに、「血圧」の低下、「脳」の活動の鎮静化、「作業効率」が上昇するという実験結果もあります。
人はリラックスしているときにパフォーマンスが向上し、ストレス状態で低下するという、結果も実証されています。
無垢の木にはそんな「癒し効果」も魅力の一つです。
プロ野球で使う木製バットは、重厚な打音も魅力のひとつです。
そして、高校野球の金属バットは、あのかん高い快音に興奮します。
野球ファンでなくても、一度は聴いたことがある音ではないかと思います。
木と金属をたたいた音を解析すると…
木は金属よりも高周波を速く吸収し低周波を緩やかに残すのだそうです。
野球を見ながら安らぐ人はいないと思いますが、木材の音は「自然のイメージ」に近い心地よさを感じさせてくれます。
名器と呼ばれる楽器や有名な劇場、コンサートホールなどの音の響きに気を使うものや場所には、無垢の木が多く使用されています。
それは、高音、中音、低音をバランスよく吸収し、ほどよい残響音を残すという無垢の木ならではの特性を利用したものです。
つまり、音を聴き易く、まろやかに、自然体に演出しようとする為です。
上記写真は桐朋学園宗次ホール
著名な音楽家を数多く輩出し、日本を代表する音楽大学である桐朋学園の「木」の音楽ホール。
上記写真はYAMAHA/FG830 NTというアコースティックギター
紹介したものは一部ですが、楽器は木で造られているものが多いです。
一般の住宅でも無垢の木を住宅の内部に使用すると、音響効果を得られます。
くつろいだ雰囲気での家族との会話や音楽鑑賞など心地よさが増し、音に対するストレスを和らげてくれます。
無垢の木にはそんな「音響効果」も魅力の一つです。
木にも宝石や花などのように誕生木とういうのがあります。
それでは、誕生木と木言葉を紹介したいと思います。
1月 松(マツ) 荘厳(永遠・繁栄・待つ人がいる)
2月 胡桃(クルミ) 知性(豊穣・強さ・必要とされる)
3月 檜(ヒノキ) 不滅(威厳・高貴・内なる光を持つ)
4月 山桜(ヤマザクラ) 微笑(優美・愛情・しなやかな強さを持つ)
5月 杉(スギ) 雄大(深遠・素直・そのままで素晴らしい)
6月 樟(クスノキ) 忍耐(守護・活力・全て備わっている)
7月 栃(トチ) 博愛(信頼・安心・誰かの救いとなる)
8月 欅(ケヤキ) 崇高(華麗・調和・バランスよく生きる)
9月 朴(ホオ) 友情(包容力・安定・守られている)
10月 栗(クリ) 公平(甘美・円熟・チャンスに強い)
11月 銀杏(イチョウ) 長寿(聡明・復活・何度でも立ち上がる)
12月 樅(モミ) 向上(慈愛・寛容・愛されている)
となっています。
本当は毎日あるのですが、ここで紹介すると長くなるのでほんの少しだけ紹介します。
1月1日はクロマツの木で不老長寿・哀れみ
7月7日はマダケで節度・節操のある
12月24日はモミの木で高尚・昇進・時間・永遠・真実
ちなみに私は11月生まれなので、銀杏です。
日にちだとタイワンフウになります。
(検索をしたら日にちが分かってしまいますね!)
別名はイガカエデとも言います。
台湾を原産とする落葉高木で、漢字や葉の形からカエデの仲間と思われますが、フウ科フウ属でカエデとの関連はありません。
庭に生まれた日の誕生木を植えるというのも素敵ですよね!
愛着がわき、日々の生活が楽しく暮らせるのでは!
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・既存住宅状況調査技術者
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
健康に快適な毎日を過ごすための確かな品質があってこそのものです。
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