2023.08.05
こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山です。
今回は『照明もインテリアの一部なのです!』をテーマにお話してみたいと思います。
このテーマを掲げるとこんな感じのオシャレなシャンデリアや
雰囲気のあるペンダントライトや
インダストリアルスタイルにぴったりなブラケットライトなどが思い浮かぶと思います。
それはもちろんの事です。
目立つ照明器具を使用する場合は、インテリアスタイルに合っていないとちぐはぐになります。
なんでもいいんじゃない?
と言われた事がありました。
その時はインテリアスタイルの方向性が決まっており、照明器具もインテリアの一部のはずと思っていたのでこだわっていました。
そう言われてしまうとがっかり・・・・という経験がありました。
まぁこれはさておき。
今回の照明をインテリアの一部という話は、見えづらい器具も含めたお話なのです。
目次
例えば、懐中電灯を白い壁と黒い壁を照らした場合、そのあかりは違うように見えます。
また、その素材が光沢素材なのかマット素材なのか?でも違ってきます。
なぜか?
少し理科の勉強を思い出していただく感じになりますが・・・
色というのは、光がないと色として認識されません。
光が全くない中では、赤いリンゴも黒にみえ存在がわからなくなります。
リンゴそのものが発光している訳ではないからです。
あかりは、反射するから認識をされます。
夜に野外で懐中電灯の光を上に向けてみます。
すると発光している部分は認識されますが、もう少し上部は光が認識されづらくなります。
もちろんハイビーム的な強い光なら認識できますが・・・
あかりは光を当てる対象物がないと効果を発揮しないですし、その対象物により見え方が変わる。
注文住宅ですと、照明をどうするか?も決めなければなりません。
これは、照明器具を何にするか?もですが、位置をどうするか?も決めなければなりません。
そう言われても、わからない・・・
ですよね。
なので、配灯計画(位置をどこにするか?を計画する事です)はお任せください!
でも、雰囲気をどうしたいかはお教えくださいね。
ここで、雰囲気はどうしたいか?と質問させていただくと多い答えが
「明るくして」
となります。
そして少し多めに配灯するか、そこらじゅうシーリングライト・・・という事になりがちです。
もちろんシーリングライトが悪い訳ではありません。
ケースによりシーリングライトをご提案する事もあります。
でも、これでは能がないかも・・・
と最近思うようになりました。
ただ、どう言葉で表現したらいいのか?
そして実際にどういった配灯計画をすればいいのか?
先日、照明器具メーカーさんのセミナーを受ける機会がありました。
そこで、「軽い」「重い」と表現されていました。
その通り!目から鱗が落ちる感じでした。
「明るい」「暗い」と似てるような気がするかもしれませんが、実は全く違います。
明るいはとにかくルクス(以前のワット(w)の事です)を上げるや色温度を上げる事に繋がり、逆にすると暗いに繋がります。
ホテルやバーなどですと暗くてもいいのかもしれません。
でも実際に生活するにはハードルが高すぎます。
すると、とにかく照明器具がいっぱい・・・どのお家も一緒・・・という事が起きます。
では・・・「軽い」「重い」は何ぞや?
インテリアのイメージはナチュラル系
明るめの木の色を使用している
このインテリアスタイルに合わせて全体にあかりがいきわたるような配灯をします。
軽やかなイメージを持たせる感じです。
インテリアスタイルが重厚感のある時
木目はウォルナットやチークなど濃い色目を使用している
このインテリアスタイルの場合は、必要な所にあかりを灯します。
またあかりを低い所にするのがオススメです。
あかりが低いと重厚感がでるからです。
あかりが低いと暗い!と思われがちですが、必要な所にあかりがあれば生活には支障ありません。
また、住宅の中全部をそうしましょう!と言っているのではありません。
リビングなど雰囲気を作りたい場所だけでも、照明でランクアップしませんか?というご提案です。
色の明るさは何となくわかりやすいかと思います。
他に考慮したい点があります。
電球色、温白色、昼白色と表現される色温度
リビングには当然のように電球色!とお伝えしていました
でも実は・・・
使い方によっては、リビングに昼白色もありです。
という話を聞き、半信半疑で事例をみると・・・・
カッコイイ!
びっくりでした。
画像でしか見てないので実物がみてみたい・・・
あっ脱線しました・・・
何がカッコイイかと申しますと
見せたい物がちゃんと引き立っている!
あかりの重心を下げて暗い空間をしっかりと作る。
そのあかりは目立たせたいソファに当てる。
すると電球色ですと、対象物のソファがぼんやりとします。
これを昼白色にすると、ラインがくっきりと浮かび上がりソファが引き立ってきます。
昼白色は眩しすぎる!と思っていたので、使い方次第という意味を目の当たりにした気分でした。
冷静に考えたら百貨店などのショーウインドにある照明がその手法ですね。
ショーウインドは、商品を引き立てるのが役目ですから・・・
この方法を使用する場合は、対象物の素材が大きく関わってきます。
重厚感のある雰囲気にする場合に有効です。
対象物も高価に見えてきます。
同じような器具でも使い方や色温度により、様々なイメージに見せてくれるあかりです。
これは有効に利用するのが得策です。
先ほどからあかりの重心を下げと書いてます。
これも解説したいと思います。
ダウンライトによく使われる機能で「グレアレス」という物があります。
グレアレスとは、グレアつまり不快感をレスつまりなくす事です。
眩しくて不快になる部分を排除してくれる機能が備わった器具です。
ダウンライトが眩しすぎる!と感じる方も多いと思います。
その眩しすぎる部分をカットする事により、器具から少し離れた部分はあかりが見えないようになっています。
この事により、あかりの重心を下げる事が出来ます。
また、器具の周辺が暗い為、器具の姿が見えづらくなります。
天井面に照明器具が沢山埋められていてもそこまで気にならないのもいい点です。
このグレアレスのメリットがもう一つあります。
ダイニングテーブルなどに、華奢なペンダントライトを使用する時に併用する方法です。
ペンダントライトは、明るさが充分に取れない事が多いです。
これは、私も悩みの一つでした。
併用する事により、明るさが充分となります。
さらにペンダントライトのいい部分だけを浮かび上がらせる事が出来るのです。
この方法は知らなかったので、とても勉強になりました。
小さいお子様が見えるご家庭では、そんな悠長な事言ってられないよ!
という声も聞こえてきますが・・・・
照明器具を多く使用する事によりシーンの使い訳が可能になってきます。
お子様が寝静まったあと、ゆっくりと映画を見たりなどする際に切り替えるのもいいのではないでしょうか?
配灯計画は本当に難しい!
毎回、とても悩みながら作っています。
なので、お客様に考えてください!なんて野暮な事は言いません。
ただ、「どんなイメージにしたいのか?」これだけを明確にしていただけるとご提案しやすくなります。
このイメージもあまり沸いてない場合もあると思います。
その際もその旨をお教えください。
一緒に見つけられたらと思います。
ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
健康に快適な毎日を過ごすための確かな品質があってこそのものです。
健康で豊かな暮らしができる家を建てる為に、知ってて良かったと言われる知識を盛り込んだ資料をプレゼントいたします。
お一組様1回限り、毎月5名様限定。
※プレゼントは、岐阜県土岐市・瑞浪市・多治見市・可児市・可児郡で建築予定の方に限らせていただきます。
This site is protected by reCAPTCHA and the Google
Privacy Policy and
Terms of Service apply.
Copyright©WADA HOUSING.