2024.03.07
土岐市泉町のモデルハウスで行った外壁工事の様子を紹介です。
外壁工事は外側の1次防水の軽量モルタル外壁と、内側の2次防水の透湿防水紙を貼る工事に分かれます。
住宅と外壁の間には室内側から湿気を通し、外部の湿気を通さない「透湿防水紙」を貼り、完了後は外壁を留める為に下地の通気胴縁の工事を行います。
通気胴縁とは18ミリ程の厚みの木材で、内側になる面に溝の加工がされていて、防水紙と外壁の間に空気が通いやすくするための下地材です。
柱や間柱などの下地がある45cm間隔に留めて、角部や上下・窓回り等必要な箇所にも補強を入れて行きます。
壁内に空気を通す事で強い夏場の日差しが当たる時期でも外壁との間に、空気の層が出来て住宅内に熱を伝えにくく、湿度の多い時期でも乾燥した環境を作りやすくなる、外壁を丈夫に長く保つ工法です。
下地の胴縁工事が完了すると、金網と裏打ち紙が一体になった「通気ラス」を貼る工事の開始です。
通気ラスを貼る前に通気胴縁の間や壁内の空間を確保したい箇所に、通気用の下地材を設置する事で、外壁の下地塗り工事の時に通気層が潰れてしまう事を防ぎます。
設置後は塗り止めの見切りなどを設置して、下から順番に通気ラスを下地となる通気胴縁に又釘で止め付けます。
通気ラスには15cm間隔に金網を支える太い鉄線「力骨(りっこつ)」がある為、通気胴縁に合わせてその位置で止め付けていく事で強固に固定ができます。
ラス工事が終わると軽量モルタル下地を塗る前に汚れ防止の為、窓や軒裏・住宅周りの敷地など塗り材が付かない様にビニールやテープなどで保護を行います。
下塗り工事が始まると、工場で配合され袋に入った軽量モルタルをその日に使う分を、水と練り合わせて作業を行う外壁面まで運び上から順番に塗り付け開始します。
通気ラスの金網に絡むように軽量モルタルを塗り付けて下地を作成して行きます。
1回目の下塗りが終わると乾燥・硬化させて2回目の塗り工事。
2回目では下地になる軽量モルタルの厚みが15mmになる様に、通気ラスに入れておいた厚みの確認部材に合わせて塗り広げます。
硬化する前にひび割れ(クラック)防止の為の(繊維で出来た網)メッシュを塗り込んで外壁と一体化させていきます。
2回目の下地工事が完了すると強度をさらに高める為に硬化させる期間を取り、窓周りなど異素材で縁を切らなければいけない箇所には(防水用のゴム材)コーキングで防水処理。
乾燥期間が完了すると、仕上げ塗りの1回目で防水と色合わせの為に仕上げの塗料を塗り広げて行きます。
2回目の本仕上げでは模様の種類に合わせて、塗料に砂利や砂などの骨材を一定の分量でブレンドし、良く混ぜて仕上げ材を作成して外壁に塗り付けて行きます。
完了後1~2日ほど乾燥期間を取り、軽量モルタル外壁(樹脂塗装)の工事が完了です。
仕上げ工事は雨が降ると、塗料が流れてしまう為、天気が続く期間で硬化をさせながら行う為、時期によって掛かる日数(工程)は変わってきます。
完了後は雨どいや外部フードなどの設備の取り付け工事を行い、外部工事が完了です。
住宅を雨風から守る丈夫な外壁は天気を確認しながら、シッカリと乾燥させて丈夫に作り上げて行きます。
土岐市で住宅の丈夫な軽量モルタル外壁の事ならワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢
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