2023.10.07
今日は土岐市のモデルハウスで行った、地盤改良工事について紹介して行きます。
地盤改良工事は建物が乗る地面を固く加工して、建物の沈みや傾きを防ぐ為の工事になります。
目次
最初は硬さの確認から、鉄で出来た長いドリル付きの棒を機械でねじ込みながら各地層の引っ掛りや刺さり具合で結果を判断して地盤改良の種類や深さが分かります。
確認した地面の強さと、地域ごとの地盤の種類などを参考にして地盤改良の有無が判断される。
地盤調査は土地によって、ほとんど刺さらない時や3~4m程刺さる時など、地域や地盤の作りによって判定が改良なしや柱状改良ありなどに分かれてきます。
ときどき表層の改良が出るのですが、この改良は埋め立て量が多くて表面の弱い時に出る改良になります。
モデルハウスでは表面の地面は硬そうですが、下の層が軟らかかった為、柱状改良の判定が出ました。
柱状改良の計画では基礎の重さが掛かる所(柱の乗る位置やスパンの大きく開いた位置)を目安にして位置出しを行います。
本数は建物の広さによって変わるのですが目安としては、35~45本ぐらい施工します。
モデルハウスでは36本の杭工事を予定しました。
柱状改良では杭同士の間隔も重要で、近い位置で施工する事で杭同士が地面に圧力を掛けて沈みにくくもなります。
建物位置の基準になる線「地縄」を元に基礎芯の位置をだして、柱状改良の杭60cmが外回りの基礎から出過ぎない様に基礎の芯から10~20cmほど控えてピンを打ち位置出しを行います。
位置出し後は重機の搬入。
柱状改良をする為のコンクリートを流す長い穴を地面にあける大きな重機、液体にして送り込む車両や改良後の地面を整える掘削機など複数の車両を搬入します。
搬入後は最終確認の打ち合わせです。
打合せでは基礎の深さに応じて外周と中の改良の高さ、高さの基準になるGL「グランドライン」やBM「ベンチマーク」等の確認を行います。
柱状改良をするピンの位置確認を行い、隣地との距離や配管経路などに応じてピンの位置の微調整を行います。
杭を作る重機で目印のピンを元に改良を行い、固い地盤で建物を支える層「支持層」まで掘削機械で穴を開けて行きながら既定の高さまで穴を掘ります。
層に届いた所でコンクリートを流し込みながら、引き抜きや差込みを行い地面の土とコンクリートを混ぜる事で丈夫な支えを作って混ぜ終わると次のピンに移動して次々と行って行きます。
コンクリートの流し込みを終えると、柱状改良を行った箇所の高さ調整です。
重機で改良が終わった所を打合せの高さまで削り取り、硬化前に確認しながら最後は人の手で微調整や仕上げを行い整えて行きます。
工事が終わる頃になると、地盤改良の工事で出た土をすき取り余分な土を出して工事完了となります。
仕上がると見えなくなる工事ですが、地震などの時には住宅が沈まない様に見えない所で静かに支えてくれる力持ちになります。
地盤改良後は、基礎工事や上棟など完成に向けて様々な工事が始まりです。
日々安全作業で工事を行って行きます!
土岐市で丈夫な地盤に改良したモデルハウスなら
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢
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