こんにちは!

ワダハウジングの纐纈です。

 

多治見市で高気密高断熱住宅の空調と除湿の相談はワダハウジング

 

まだまだ暑い日が続きます。

エアコンなどの設備機器を活用してなるべく快適に暮らしたいですね。

そんな設備機器の豆知識をお伝えしていこうと思います。

 

空調は空気調和の略

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上記画像はダイキン社の業務用エアコン

 

空調や空調設備などよく使われています。

この空調は「空気調和」の略になります。

 

温度、湿度、空気清浄、気流の調整を行う設備のことを指しています。

空調は業務用のエアコンと実質的に同じものと考えてもよいと思います。

 

空調の中に換気は含まれません。

換気は室内と室外の空気を入れ替えることが目的なので仕組みが違うからです。

 

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上記画像はエディフィス省エネテック社の換気設備

 

空調設備は2種類あります。

人に対する「対人用空調」と物に対する「産業用空調」になります。

対人用空調

対人用空調とは、住宅、オフィス、商業施設、学校、病院、ホテルなどの建物内にいる人が快適かつ健康に過ごすことが目的になっています。

 

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産業用空調

産業用空調とは、工場、通信施設、農業施設、園芸施設などの建物で使用します。

生産や保管している物の品質管理と品質維持が目的になっています。

 

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エアコンはドリーム空調機

私達、住宅会社は対人用空調がメインになります。

対人用空調の4要素は①暖房②冷房③除湿④加湿になります。

対人用空調の4要素のうち3つを満たしているのがエアコンです。

 

エアコンは様々な空調設備の中で暖房能力第2位、冷房能力第1位、除湿能力第1位の多機能かつ省エネで低価格なドリーム空調機と呼んでもおかしくないほどの性能です。

 

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上記はSHARP社のエアコン

 

SHARPさんから発売されているAirest(エアレスト)は空気清浄機能もついています。

エアコンの進化は凄まじいものがあります。

 

その反面エアコン嫌いな人が多数いるのも事実です。

これは、住宅やオフィスの断熱と気密に問題がある場合がほとんどです。

断熱と気密が空調のカギ

断熱と気密が悪いとエアコンが効きません。

なので温度と風量を増やさないといけないので、不快に感じます。

 

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その他に冷房を男性に合わせるか女性に合わせるか問題もあります。

一般的に、筋肉量が多い男性の方が寒さに強く、筋肉量が少ない女性の方が寒さに弱いと言われています。

これも、断熱と気密が悪いことに原因があります。

 

夏は空気中に含まれる水蒸気量が多くなります。

水蒸気は気温が高いほど多くため込んでしまう性質があるので、夏は湿度が高くなります。

断熱と気密が悪いと室外の空気中に含まれている水蒸気が室内に入ってきてしまうので、室内の湿度も高くなります。

この時にエアコンの冷房が除湿をしようとめちゃくちゃ頑張って運転をするので寒く感じます。

 

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高気密高断熱住宅なら強風運転にならずに室内を涼しくすることができるので、不快に感じません。

更に言うなら、室外からの水蒸気が入ってくる量が減るので、冷房による除湿も効きやすくなります。

冷房除湿で湿度が下がると冷房設定温度を高めにしても不快に感じません。

男性も女性も満足しやすい環境を整えやすくなります。

 

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断熱と気密が悪い場合はどうしたらいいでしょうか?

 

夏は我慢してエアコンを使うしかありません。

冬はエアコンでは暖められないので、石油ストーブなどを使う方が良いです。

その際できれば煙突があるタイプだと換気をしなくて良いので手間が省けます。

 

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上記画像はコロナ社のFF式ストーブ

 

FF式ストーブと呼ばれるものが煙突付きになります。

FFはForced Draught Balanced Flueといい、強制給排気という意味の英語になります。

強制給排気とは燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れ、室外に排気する方式です。

通常の石油ストーブより空気が汚れず、タンクが大容量であることから、寒い地域で人気のストーブです。

 

ただし、高気密高断熱住宅ならエアコンで暖冷房が十分にできます。

エアコンの畳数表示を信じない

エアコンには畳数表示がしてあります。

 

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上記画像はHITACHI社のエアコン表示

 

エアコンの畳数表示は1964年の無断熱の平屋住宅を想定して決められています。

そのため、エアコンのカタログでの畳数表示は実情を反映してません。

あくまでも広さの目安になっている程度です。

 

ちなみに、6畳用のエアコンは約6,000Wの熱量があります。

これは、コタツ10台分の熱量になります。

 

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6畳用でもこのほどの熱量があるので、少しでも断熱材が入っている住宅なら小さめのエアコンを選んでも問題はありません。

ただし、家電量販店で畳数を言うと、その畳数に対応した機種しか売ってくれない場合が多いので注意してください。

 

そうはいってもどれぐらいの容量のエアコンがいいのか分かりません。

そんな方にお勧めなのが電力中央研究所がエアコン選定支援ツール「ASST」を開発しています。

 

エアコン選定支援ツール「ASST」は、住宅の場所や断熱の性能、築年数、エアコンを使う部屋の方位に広さや使用する時間にエアコンに求める条件などを入力できます。

入力が終わると2.2kwや2.8kwなどエアコンの能力でおススメを教えてくれます。

 

エアコン選定支援ツール→「ASST」

 

コチラも合わせてご覧ください。

私も指導してもらっている松尾設計室の松尾和也さんの動画です。

2020年から現在までに266万回以上視聴されたエアコン選びの動画になります。

 

除湿は第一種熱交換換気

地球温暖化による海水の蒸発でここ数年の湿度が非常に高くなってきています。

湿度は冬のエアコンで暖房している部屋には必要ですが、夏は余計にムシムシして暑く感じるので不快です。

夏に除湿ができると断熱と気密が空調のカギでも書いた通り、冷房の設定温度が高くても不快に感じません。

 

国から義務付けされている24時間換気を第一種熱交換型換気システムにすることも有効です。

 

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上記画像はエディフィス省エネテック社のダクトレス換気

 

どんな除湿機よりも消費電力に対しての除湿量が優秀です。

消費電力が安く、換気もできる優れものです。

 

従来の換気システムは夏の熱い空気が室内に入ったり、冬の暖かい空気が室外に逃げてしまっていました。

全熱交換型は排気から熱や湿気を取り出して給気する空気に加えることができるので、エアコンの効きにもよくなります。

 

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文字で説明すると難しいので図にしました。

これでも難しいとは思いますが、第一種熱交換換気の機械内でこのようなことが行われています。

 

ダクトがあるタイプとダクトがなく各部屋に取付をするタイプがあります。

どちらも一長一短あるので、住宅会社やハウスメーカー、工務店に相談してください。

エアコンも優秀な除湿機

断熱と気密が空調のカギでも書きましたが、もう一度書きます。

第一種熱交換換気には劣りますが、エアコンも優秀な除湿機です。

 

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除湿機には「ペルチェ式」「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」の4種類があります。

ペルチェ式

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上記画像はオーム電機社の除湿機

 

ペルチェ式は、フランスの科学者ペルチェ博士が発見した「ペルチェ効果」を利用した製品につけられる名前です。

ペルチェ効果は、ペルチェ素子に電流を流すと熱を吸い上げて放出する性質のことを言います。

 

ペルチェ式の除湿機は、熱を吸い上げて空気を結露するまで冷やして除湿をします。

室温が高い時は除湿能力が高く、室温が低いと除湿能力が落ちてしまいます。

 

コンパクトで静かなので、洗面やトイレなどの狭い部屋や、物入などの湿気がこもりがちな場所で活躍します。

コンプレッサー式

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上記画像はYAMAZEN社の除湿機

 

コンプレッサー式は、コンプレッサーの力で空気を結露するまで冷やして除湿をします。

ペルチェ式と同様に、室温が高い時は除湿能力が高く、室温が低いと除湿能力が落ちてしまいます。

 

コンプレッサーを用いるので、消費電力が少なく電気代の節約になります。

コンプレッサーが振動するので運転音が大きくなる傾向があります。

デシカント式

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上記画像はアイリスオーヤマ社の除湿機

 

デシカント式は「デシカント素子」という乾燥剤に湿った空気を吸着させて、ヒーターで温め乾いた空気を放出します。

空着した水分は熱交換器で水滴にとなりタンクに溜まります。

 

冬場にも強く除湿ができるので1年間使用でき、軽量でコンパクトなのも特徴です。

ただし、ヒーターがあるので消費電力が大きく電気代がやや掛かります。

ハイブリッド式

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上記画像はSHARP社の除湿機

 

ハイブリッド式はコンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた方式です。

コンプレッサーから生じる熱をデシカント式の除湿に再利用をします。

 

気温の影響を受けにくいので1年中かなりの量を除湿できます。

その代わり、ヒーターを使用するので消費電力は大きく、本体のサイズも大きいことが多いです。

 

用途によって使い分けが必要な場合が多いと思います。

ただし、消費電力に対しての除湿量で比べた場合、エアコンの方が除湿できます。

まとめ

 

知っていると暮らし方が少し変わると思います。

お金や健康にも関わってくるのが空調設備です。

少しでもお役に立ったら嬉しく思います。

 

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ワダハウジング和田製材株式会社

・一級建築士

・一級建築施工管理技士

・省エネ建築診断士(エキスパート)

・住宅外皮マイスター

・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)

・既存住宅状況調査技術者

・JBN省令準耐火構造資格者

纐纈和正

 

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