こんにちは！
ワダハウジングの纐纈です。

注文住宅を建てる時は、皆さんとてもこだわりを持って建てられると思います。

広々とした開放的なリビング。

最新のキッチン。

大きなお風呂。

沢山の収納などなど数えたらキリがないですよね。

その中で、一つどうしても加えて頂きたい事があります。
それは…

夏の日射遮蔽と冬の日射取得

夏の日射遮蔽の事がブログによく書いてあるなぁ〜と思われるかも知れません。
でも、とても大切な事なので、何度でも書きたいと思います。

「夏の日射遮蔽」は涼しさを感じる要素として約70％。
「冬の日射取得」は暖かさを感じる要素として約50％。

感覚的にこれだけ占めると思っています。

例を挙げると、南に掃き出し窓を1ヶ所あるとします。

この窓の大きさが、横1.6m×高さ2.0m＝3.2㎡。
晴れているとこの窓から、夏冬ともにコタツ1台分の熱が出入りします。
（詳しい計算もありますが、ここでは割愛します。）

夏の場合「熱を遮る事＝お金」（エアコンや扇風機の電気代節約）
冬の場合「熱を取り入れる事＝お金」（暖房器具の電気代や灯油代の節約）

という事だと思います。

ファイナンシャルの方達は、車関連費用や保険関連費用、携帯電話費用といった項目を削減しようと言います。
これは、間違っていません。

しかし、夏の日射遮蔽と冬の日射取得の事は言いません。

別に、ファイナンシャルの方達の事を悪くいうつもりはありませんのでご了承ください。
このような考え方もありますよ！と紹介しているだけですので…

例をあげます。

燃費が13km/Lの車で年間1万km走ると、エネルギーは27GJ消費しています。
住宅は、平均75GJと約3倍もエネルギーを消費します。

車や保険、携帯などは変更しようと思えば、かなり短い期間で変更出来ます。
変更するたびに価格が下がる場合が多いですし…

しかし、住宅の場合はそうはいきません。
一度、注文住宅を建ててしまうと簡単に変えられない事です。

リフォームするという方法もあります。
しかし、注文住宅を建てた時よりも価格が高くなってしまうので、注文住宅を建てる時に行う事がベストだと思います。

夏の日射遮蔽、冬の日射取得の具体的な方法

1．南面の窓には必ず庇を設置する。
2．南面の窓のガラスは日射取得しやすいガラスにする。
3．東西北面の窓は可能な限り小さくする。
4．東西北面のガラスは遮熱ガラスにする。

上記4つが重要です。
この他にも重要な事はありますが、基本として覚えておいて下さい。

上の図を見ると庇が夏の日射をカットしてくれています。
庇をつける効果がわかりやすいですね。

冬は、太陽の高さが低いので日射を取り込めます。
更に日射を取り込む為に、日射取得のしやすいガラスに変えておくといいですね。

東西北面は太陽高度が南よりも低くなる為、庇では夏の日射は防げません。
又、東西北面は太陽高度が南よりも低くなる為、冬の日射を取得するのが難しいです。
なので、東西北面の窓は極力小さして、遮熱ガラスにする事を覚えておいて下さい。

夏の日射遮蔽、冬の日射取得をする事で、注文住宅の生活費(光熱費)が下がります！

是非、参考にして下さい。

ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号：200019)
纐纈和正