2024.07.16
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
2050年のカーボンニュートラル実現をめざして、住宅における省エネの重要性が一層高まっています。
住宅における省エネといっても、住宅の建て方と住まい方の両方あります。
省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を建てても、住まい方によってはその住宅の性能を十分発揮できないこともあります。
そうしたことを踏まえると、省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の住まい方を簡潔に示すことも我々工務店の役割だと感じています。
目次
梅雨時期から夏は部屋がじめじめしているのを感じます。
「除湿」は、そんなじめじめした部屋から水分を出して、空気をさらさらにすることでじめじめが減ります。
空気中にふくまれている水分量のことを「湿度」といいます。
この「湿度」が高くなるとじめじめしていると感じます。
じめじめしていると感じるだけならそんなに問題ないと思うかも知れませんが、それだけではありません。
湿度が高いといろいろ問題が出てきます。
カビの発生する条件は
1.温度
2.栄養
3.酸素
4.水分
上の4つの条件を満たしたときにカビは生えやすくなります。
カビ特有の匂いは嫌ですよね?
詳しくはカビを抑制するブログ↓
カビが生えるとカビをエサにする「ダニ」が大量に増えてしまいます。
ダニアレルギーになると、目のかゆみや充血、皮膚のかゆみや湿疹、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、呼吸困難など様々な症状に悩まされます。
詳しくはダニを抑制するブログ↓
気温が低くても、湿度が高い場合、熱中症にかかりやすくなります。
湿度が高い場合は、汗が気化しにくいので体温調整がうまくできなくなってしまうからです。
ヒートインデックスという、気温と湿度を考慮して、高温の環境における人体の熱ストレスの危険度を示す指数というものがあります。
下記サイトを参照
このサイトでみると、気温26℃、湿度50%で注意になっています。
気温28℃だと湿度0%でも注意になっています。
湿度が高ければ高いほど、低い気温でも熱中症にかかりやすいので、除湿することが大事になります。
エアコンの冷房運転時には、同時に除湿機能も働いています。
断熱性能の高い住宅は冷房が効きやすく、冷房の設定温度に達すると緩やかな運転になったり止まったりしてしまいます。
これでは、除湿機能が働かないので室内の湿度が増えてしまいます。
その場合は除湿モードに切り替えをする必要があります。
「除湿」は温度を下げて空気中の湿気を取る機能です。
冷やした空気を再加熱してちょうどいい温度に暖めなおす「再熱除湿」方式
冷やした空気をそのまま吹き出す「弱冷房除湿」方式
冷やした空気を室内の空気とまぜ室温に近づけて送風する「ハイブリッド除湿」方式
上記の3種類がありますが、メーカーによってはない方式もあるので、注意してください。
室温を下げ過ぎずに除湿するには「再熱除湿」方式が良いと思います。
ただし、冷やした空気を再加熱するのでエネルギー消費量が増える分、電気代高くなります。
冷やした空気をそのまま噴き出す「弱冷房除湿」方式は、温度をコントロールできないので冷えすぎには注意が必要です。
再熱除湿機能付きではない場合には、冷えすぎたら、冷房を切って補助的に除湿機を上手に活用することも必要かもしれません。
エネルギー消費量は少ないので、除湿機と併用しても電気代は安いです。
冷やした空気を室内の空気とまぜ室温に近づけて送風する「ハイブリッド除湿」方式は、「弱冷房除湿」方式よりも冷えすぎません。
それでも「再熱除湿」方式よりも冷えてしまうので、場合によっては冷房を切って補助的に除湿機を使うことも必要かもしれません。
こちらもエネルギー消費量は少ないので、除湿機と併用しても電気代は安いですが、エアコン本体は高めになっています。
洗濯物の部屋干しをする場合は、浴室乾燥機や洗濯乾燥機等を利用すると湿度が下げられます。
浴室はそんなに広くないので、室内干し+除湿機の効果がとても得られやすい場所です。
ただし、浴槽の水は抜いてくださいね。
入浴後や調理時の湿気はそれぞれの場所での換気扇利用で屋外に排出してください。
入浴後はすぐに換気扇をまわす。
調理時は常時換気扇をまわす。
これだけでかなり湿度が下げられます。
室内の湿気が多くならないように注意することで、エアコン除湿の使用量が減らせます。
初夏から夏にかけては外の湿度が高くなります。
まだ暑くないからと窓を開けるとその湿気が室内に入り不快になるとともに、除湿のためのエネルギーが増えてしまいます。
湿度が高い時期は、外の気温が高くなくても窓を閉めて外気を室内に入れないようにする必要があります。
窓を閉めておくことで、室内の快適性を保つとともに冷房エネルギーが減らせます。
夏の除湿はとても大事です。
しっかり除湿して快適に暮らすことが、住宅を長持ちさせることにもつながります。
高性能な住宅にお住まいの方は実践してくださいね。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
・既存住宅状況調査技術者
纐纈和正
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
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