2024.09.01
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
夏場は湿度が高くてつらいですよね。
これは、空気中に含まれる水蒸気に関係しています。
気温が低いと水蒸気は少なく、気温が高くなると多くなる性質によるものです。
よって、温度が同じ室内でも、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるので、体温が下がりにくくなって不快に感じてしまいます。
目次
高気密高断熱な家こそ夏は除湿が必要になります。
気密が高いと、湿気が逃げる隙間が少なくいつまでも室内に留まってしまうことになります。
湿度が高いと健康と家に悪影響を与えます。
カビは湿度70%以上のになると急速に繁殖します。
除湿をしないと壁の中などにカビが発生し、健康被害の可能性があります。
具体的には、くしゃみ、鼻水、喉の痛み、咳、頭痛、めまい、などがあります。
ダニは湿度60~80%、温度20~30℃の環境を好みます。
除湿をしないと布団などにダニが増殖し、アレルギーを引き起こす原因になります。
特に6月~7月に多く繁殖する傾向にあります。
湿度は体感温度を上昇させてしまいます。
気温30℃湿度70%の場合で、体感温度は約34℃になると言われています。
体感温度が増すと不快感が高まるので、合わせて熱中症のリスクも増加することになります。
湿度が高いと布団などが湿気を吸い取るため、寝苦しさに直結します。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるので体温調節が難しく、睡眠の質が低下することもあります。
又、皮膚表面に汗が残りやすくベタベタするので、作業効率や集中力の低下にもつなばります。
湿気があると食料品に水を与えることになり、微生物が繁殖しやすい環境になります。
特に粉物に影響を与えやすく、湿気で固まってしまうことがあります。
更に、パンなどにカビの繁殖、野菜の腐食が早まることも考えられます。
湿気は無垢の木などが吸いますが、許容量を超えると膨張します。
その膨張した湿気が蒸発すると、ひび割れや反りが起こることもあります。
その他では、家具の接着剤が剥がれてきたり、ビスなどの金属部分に錆びが発生することもあります。
湿気で電子機器内部に結露することも考えられます。
特にパソコンやスマートフォンなどの精密機器は熱をもちやすいので、おのずと湿気を帯びやすくなってしまいます。
精密機械は水に弱いことがほとんどなので、故障につながる可能性が高くなります。
以上の7点のことから、夏場の除湿は快適性だけでなく、健康や家、家具の劣化など様々なことに影響があります。
除湿はとても大切です。
除湿機などもいろいろ販売されていますが、高気密高断熱の家ならエアコンで十分です。
エアコンの冷房運転は除湿も同時に働いています。
除湿機ですと、タンクなどに溜まった水を捨てないといけませんが、エアコンならエアコン内部の水を外部に排出するドレンホースから自然と流れます。
水を捨てる手間がないのも楽でいいですね!
ただし、夏場が終わったらドレンホースの清掃をしておくのをおススメします。
エアコンのドレンホースは外部にあるので、ドレンホース内にいろいろな微生物が繁殖しやすい環境になっています。
エアコンのドレンホースに溜まった微生物と、微生物の分泌物によって粘液状物質が出来てしまいます。
これはドレンスライムと呼ばれるもので、詰まってしまうと水が排出されなくなってしまいます。
排出できなくなるとエアコン本体に逆流して、室内に水が漏れてきてしまいます。
エアコン冷房の使用時期が終わったら、ドレンホースクリーナー(サクションポンプともいいます)で掃除をしておくと安心です。
高気密高断熱の家は冷房が効きやすいので、設定温度にすぐに到達します。
エアコンは設定温度になると緩やかな運転になったり、止まったりして除湿量が減ってしまうことがあります。
その場合は、除湿モードに切り替えをする必要があります。
除湿モードは少しだけ電気代が高いですが、除湿機を使用するよりは手間が掛からないのでおススメです。
除湿は温度を下げて空気中の湿気を取る機能になります。
その機能には二種類存在します。
「冷やした空気を再加熱する再熱除湿タイプ」
「冷やした空気をそのまま吹き出すタイプ」
室温を下げ過ぎずに除湿するには「冷やした空気を再加熱する再熱除湿タイプ」がおススメです。
「冷やした空気を再加熱する再熱除湿タイプ」は「冷やした空気をそのまま吹き出すタイプ」の除湿よりもエネルギー消費量が増加します。
「冷やした空気をそのまま吹き出すタイプ」は温度をコントロールできないので、冷えすぎに注意が必要になります。
「冷やした空気を再加熱する再熱除湿タイプ」ではない場合は補助的に除湿機を活用すれば、冷えすぎを防げます。
ただし、除湿機に溜まった水を捨てる手間はかかります。
雨や共働きなど様々な理由で洗濯物を室内干しする場合があると思います。
洗濯物を部屋干しする場合は、浴室乾燥機、洗濯乾燥機、衣類乾燥除湿機等を利用してください。
お風呂の入浴後やキッチンでの調理時の湿気は換気扇等を利用して屋外に排出し、室内の湿気が多くならないように注意して下さい。
せっかくエアコンで湿度を下げても湿気を追加しては元も子もないですから…
初夏から夏にかけての外の湿度が高くなります。
上記画像に気象庁のURLを貼ってあります。
私たちの施工エリア近辺では、気象データで湿度を測定していません。
よって、一番近い名古屋の気象データを参考にしています。
6月から平均湿度が70%を超えています。
最小湿度も30%を超えています。
1月も平均湿度は67%ありますが、気温が低いので空気中に含まれる湿度量が少なくなります。
これは湿り空気線図という図を利用しないと分かりづらいですね…
2024年1月と2024年7月の日平均気温と平均湿度を湿り空気線図に入力して比べてみます。
株式会社テクノ菱和さんの湿り空気線図のソフトを利用させていただきました。
株式会社テクノ菱和さんありがとうございます!
上記画像は株式会社テクノ菱和さんの湿り空気線図ソフトのスクリーンショット
A点が2024年1月、B点が2024年7月の値になります。
比べるポイントはグラフの右側にある絶対湿度になります。
絶対湿度とは、空気の中に含まれる水蒸気の量をいいます。
空気1kgに対して〇gの水蒸気の量があるのかが分かります。
A点は空気1㎏に対して3.9g、B点は空気1㎏に対して18.4gの水蒸気があります。
1月よりも7月の方が湿っていることがよく分かります。
気温と湿度は密接な関係にあることだけ憶えておいてもらえると良いかと思います。
絶対湿度の目安ですが、13g超えたら除湿をしたほうがよいです。
ちなみに冬は7gを下回ったら加湿をすると喉の乾燥が軽減されます。
参考までですが、湿度70%ぐらいで絶対湿度13gは、気温23.9℃になります。
かなり話がそれてしまいましたが、初夏からなるは外の湿度と気温が高くなります。
風が来るかもと窓を開けるとその湿気が室内に入り、不快になります。
不快なだけではなく、除湿するためのエネルギーがかなり増えてしまいます。
湿度が高い時期は、外の気温が高くなくても窓を閉めて外の高い湿気を室内に入れないようにすることで、室内の快適性を保つとともに冷房エネルギーを減らせます。
高気密高断熱な家でも夏場は除湿が必要!除湿で健康と家を守りましょう!
目次
ワダハウジング和田製材株式会社
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
健康に快適な毎日を過ごすための確かな品質があってこそのものです。
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