2023.11.16
ワダハウジングの纐纈です。
温暖な冬といわれていますが、最近は寒くなってきました。
暖房器具が必要な季節の到来です。
暖房をする冬は「換気をしなさい!!」と言う方がみえます。
「換気をすると住宅内が寒くなる!」
あながち間違っていません。
石油ストーブなどの燃料を燃焼させる器具を使用する際には、必ず換気が必要になります。
石油ストーブなどを換気をしないまま使い続けると、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。
では、一酸化炭素中毒とはどんなものか?
ガスや灯油などを燃えすと、酸素が燃焼して二酸化炭素(CO2)が発生します。
その際に、換気が十分できていなくて、酸素が足りなく不完全燃焼を起こすと、二酸化炭素ではなく一酸化炭素(CO)が発生します。
この一酸化炭素を吸い込むと中毒を起こしてしまいます。
一酸化炭素は、無味無臭で気づきにくい毒性の強い気体です。
一酸化炭素はかなり薄い濃度でも体に影響を与えます。
はじめは頭痛や吐き気、次に手足のしびれなどをきたし、最後に意識を失い死に至る可能性があります。
石油ストーブを使用しない場合なら大丈夫かといえばそうではありません。
換気をしない住宅内の空気は人にも住宅にも悪影響をあたえます。
「冬こそ住宅内の換気をしなさい!」という言葉があります。
ではなぜ、冬にわざわざ換気をする必要があるのでしょうか?
換気をすることで、私たちの呼吸に必要な新鮮な空気を取り入れます!
1日に行う呼吸回数は約2万5,000回。
1人あたり1時間に6畳分の空気が必要になるといわれています。
しかし、適切に換気をしていない部屋の空気は汚れてきます。
部屋の空気は人がいるだけで二酸化炭素濃度が高まるので、換気が必要になります。
ビル管理法ではPPM(CO2濃度)が1,000PPMを超えないようにする基準が設定されています。
住宅では不特定多数の人はいなく、家族だけなので特に基準はありません。
余談ですが、CO2濃度が2,000PPMを超えると空気が臭うようになります。
話がそれましたが、現在の住宅は気密が重要との考えから気密性が高い住宅になっています。
気密とは「空気が出入りしないように密閉された状態」のこととされています。
住宅の場合は、壁、床、天井、窓の隙間を少なくすることです。
なんだか息苦しそうなだな~と思われる方もいますが、計画的に住宅内の換気を行うにはとても重要な要素です。
気密が高い=隙間が少ない
なので、しっかり換気をしないと汚れた空気が室内に溜まってしまうことになります。
汚れた空気を吸い込めば、身体に害を与える可能性があります。
(一酸化炭素中毒や二酸化炭素中毒など)
新鮮な空気を取り入れて、汚れた空気を出す事が換気の目的です。
適切に換気をすると住宅内に潜むハウスダストやウイルスなども除去する効果が期待できます。
ハウスダストとは、ホコリの中でも特に1mm以下の目では見えにくいものをいいます。
衣類などの繊維クズ、ダニの死がいやフン、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌などさまざまなものがハウスダストと呼ばれています。
そして、冬のウイルスといえばインフルエンザが代表的でしたね。
現在は冬だけでもないですが…
その他に新型コロナウイルスも冬の方が感染者が増加しますし…
ハウスダストやウイルスはとても軽いので室内に舞いやすいです。
人が動く事でハウスダストやウイルスが住宅内を移動してしまいます。
よって、換気をしない住宅にいるとハウスダストやウイルスを含んだ空気を吸ってしまう事になります。
換気をすることで、ハウスダストやウイルスを住宅外に出す事が出来るので、健康を維持しやすくなります。
換気をしない家は、呼吸、調理、加湿器などで大量の水蒸気が発生しています。
この水蒸気を放置すると湿度が高くなり、住宅内と住宅外の温度に寒暖差が生まれます。
その結果として、結露が発生してしまいます。
結露は放置しておくとカビの原因になります。
結露によって発生したカビはダニのエサになるのでダニが大量繁殖何て事にもなりかねません。
ダニに刺されれた瞬間は痒みも腫れもないですが、1~2日経過後に赤く腫れ、かゆみが1週間ほど続くそうです。
遅延性のアレルギー皮膚炎と言われています。
換気は住宅内の湿気が含まれた空気と住宅外の空気を入れ替えることができるので、結露を防ぐ上でもとても有効な手段です。
法改正によって、現在の住宅には24時間換気ができる機械を必ず取付をする義務があります。
この機械は「24時間換気システム」と呼ばれ毎日24時間つけたままで換気をします。
住宅内で発生するホルムアルデヒドなどの化学物質や、呼吸によって排出される二酸化炭素などを住宅街に排出し、新鮮できれいな空気を住宅内に入れる目的からです。
住宅全体の空気を1時間でおおよそ半分、2時間で住宅内の空気を全て換気ができて、同じだけの量の新鮮な空気を住宅内に取り込めなければなりません。
なので「24時間換気の給気口や排気口を閉めてはいけません。」
上記写真はPanasonicさんの給気口です。
上記写真のようなものが部屋に新鮮な空気を運ぶ給気口となっています。
上記写真は三菱電機さんの排気ファンになります。
こちらが汚れた空気を排気する方になります。
その他にも
上記写真はタカラスタンダードさんのキッチンフードです。
このようなキッチンの換気扇も有効です。
機種によっては常時換気という24時間換気システムに対応しているタイプもあります。
上記写真はTOTOさんの浴室換気扇「三冠王」です。
このような浴室の換気扇にも24時間換気がついているタイプがあります。
上記写真はエディフィス 省エネテック株式会社の「ヴェントサン」です。
この換気機械は給気と排気を1台でこなします。
一定時間(70秒が一番多い)になると給気と排気を切り替える優れものです。
この他にも種類がたくさんあります。
天井に給気と排気がついていたりするタイプもあります。
換気はとても重要です。
快適な暮らしをおくるためにも知っていてほしい内容です。
適切な換気をして身体と住宅を守ってください。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・既存住宅状況調査技術者
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
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