2023.09.20
こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山でございます。
新築一戸建ての窓装飾がオシャレにまとまると部屋の印象がグッと変わります。
と私は思ってます・・・
※窓装飾とは、窓を飾る物。一般的にわかりやすくいうとカーテンの事です。
ただ、どんな種類があるのか?そのメリットなどがあまり知られていません。
窓装飾のスタイルなどをご紹介したいと思います。
目次
これが一番なじみ深いと思います。
でも!イメージは、カーテンとレースと思ってみえないですか?
厳密にいうとドレープカーテンとレースカーテンの2枚の事を指しています。
そしてカーテンレールも絶対に必要ですね。
実は、カーテンには、倍率という物が必ず必要です。
倍率とは、カーテンレールの長さに対して何倍の生地を使用するのか?という事です。
基本は2種類です。
3つ山2倍ヒダと2つ山1.5倍ヒダ。
今の流行りがよりシンプルにしたいという、お声が多いので1.5倍ヒダが支流です。
3つ山と2つ山の違いは、フックを取付ける場所で生地をつまんでいると思いますが、そのつまみが3つか2つかの違いです。
そして先にも記載しましたが、倍率についてもう少し解説いたします。
例えば、カーテンレールが1m80cmでしたら、2倍ヒダは3m60cm、1.5倍ヒダは2m70cm横に生地を使用します。
昔は、エレガントなスタイルが好まれたので、3つ山2.5倍ヒダや3つ山3倍ヒダとボリュームがあるほどいい!と言われてました。
今は、シンプルを好まれる方が多く1.5倍ヒダとお伝えしましたが、もう1点理由があります。
それは、費用を抑える事にも繋がります。
生地を多く使えば、当然高価になります。
上記2点の理由も含め、フラットスタイルも好まれるようになりました。
フラットスタイルとは、倍率は1.08倍から1.5倍ぐらい、なるべくボリュームを作らない。
山はありません。
だからフラットという名前なのです!
特に何も聞かれないままでしたら、2つ山1.5倍ヒダだと思ってください。
聞かれて迷ったら、普通な感じでボリュームも少なめなら、このスタイルでご注文ください。
ドレープとレース共に同じスタイルにすると、引っかかってしまう場合もありますので、専門業者にご相談ください。
カーテンレールもシンプル傾向です。
シンプル賛成!の方には機能性レールと呼ばれるレールがおすすめです。
エレガントなスタイルなどには、装飾レールと呼ばれる物がおすすめです。
以前は木製の物が好まれてました。
余談ですが、木製などの装飾レールだと開閉がしづらいと思った事ありませんか?
これには、ちゃんと理由があります。
それは、ヨーロッパなどでは、開閉は生地の部分のみです。
ランナーと呼ばれるカーテンを引掛ける部分を動かす事がほぼありません。
だから動きが悪くてもかまわないのです。
でも日本の風土というか気候や建築様式などからいくと、完全に開けたい!となります。
ここでジレンマが起きます。
その為、機能性レールは動きやすさや静音性を追求しています。
上記のジレンマを解消しつつ、装飾性の高い物が欲しいという声が多く、この二つのいいとこどりした、装飾レールも多くあります。
現在の感覚にあった、シンプルだけど少しポイントや開閉のしやすさ。
きっとこれも日本独自の進化なのかなと思います。
カーテンは、インテリアスタイルに本当に合わせやすいスタイルです。
生地が豊富なのとボリュームが自由がきくからでしょうね。
また、メリットとしては洗濯がしやすい事です。
レールから外すのも簡単ですし、大半の生地が洗濯機での洗濯可能です。
カーテンについているフックは外して洗濯した方が長持ちします。
また山がある物は、山に沿って折り縛って洗濯機へ入れる事をオススメしています。
こちらも外しやすいに関連しますが、掛け替えが簡単なのも魅力です。
名前だけではピンとこないかもしれませんが、こんな感じの上下に可動する物です。
一時期、とても流行っており、今も根強く人気ですね。
これも先ほどから、シンプルと何度も書いてますが、この考え方から人気です。
やっぱり「たまり」が嫌われ者なんですね・・・
※たまり・・・開けた時に生地が集まっている部分をさします。
シェードももちろんたまりはありますが、上部にあるから気にならない!
というお声をよくお伺いします。
メリットは、足元がスッキリする。
生地がまっすぐな状態になるので、柄を見せるのに適しており、絵画のようにみせるのも上級テクニックです。
デメリットは、操作がコードになるので、お子様が危険な目にあう事があります。
上部にたまりがあるのもデメリットだと思ってます。
開け切った時に窓枠の上部が見えない位置に設置するのが基本です。
その為、窓を少し覆ってしまうので、開けても暗い。
生地はカーテンがつくれる物でしたら、大半が制作可能です。
その為、洗濯可能な物が多いのです。
ですが、巻き上げる機械から外して洗濯し、乾いたら戻すという作業が必要です。
よく外したのはいいけど復元できない・・どうしましょうという相談を受けます。
腰窓や小窓には適しますが、掃き出し窓にはあまりオススメできません。
掃き出し窓は、出入りする事があります。
その際にコードで引き上げなくてはなりません。
どちらが、自分達にとってメリットが高いのかご検討ください。
こちらも生地が豊富な為、インテリアスタイルに合わせやすいです。
北欧スタイルなら、大きな柄がある物がおすすめです。
生地を丸めて上げるタイプです。
小窓によく使用します。
こちらもよりスッキリするので、大きな窓にも使用する方も多いですね。
ですが、ローマンシェード同様、巻き上げですので、その操作性も考慮していただければと思います。
生地が特殊な加工がしてあるために、カーテンやシェードのように好きな柄や生地感がないのもデメリットです。
よく、1室に2窓以上ありサイズも違うので、カーテンと・・・どうしよう?となる事があります。
カーテンと生地を全く一緒の物に!でしたらシェードがおすすめです。
使い勝手の楽さや金額の事を考えると、ロールスクリーンがおすすめです。
その際は、カーテン生地のベース色もしくは柄に使用されている色にするとまとまりやすいです。
断熱性を上げるのにとても役立つ物で、こんな感じの物です。
私事ですが・・・
以前カーテン専門店で仕事をしておりました。
そのころ、このハニカムスクリーンを
「新商品のご案内です!」
メーカーの営業担当さんから説明をうけました。
同僚と
「うーん。ご案内はするね。」
と内心、ちょっと難しいかも・・・
と思った事を思い出しました。
なぜ難しいか?
・なかなか良さが伝わらない
・色柄がない
・とりあえず、いい金額になる
もう少し詳しく解説します。
・良さが伝わらない
自分達も理解しきってないのもあります。
世の中が今ほど環境問題や住宅性能に関心がない。
10年ぐらい前の話なので・・・
・色柄がない
カーテン専門店なので、色柄のが重要なんですよね。
これは今のですが、白を中心とした単色・・・
・いい値段
丁度いいのいいではないですよ。
似たような商品で、プリーツスクリーンといういう物があります。
こちらは、次に詳しくご説明しますが、こちらに比べるとかなり高価になります。
新築一戸建てのインテリアコーディネーターとして仕事をしている、今はらメリットが理解できるようになりました。
ハニカムとは、6角形の構造になっている物で、ハチの巣が名前の由来です。
断熱性能がとても高い事が特長です。
なぜ、断熱性能が高くなるかというと、この6角形が空気層となります。
冬は、室内の暖かい空気と外の冷たい空気が触れ合わない為、温度が下がりづらくなります。
夏は、生地が2枚になる事により、外からの日射を反射させます。
それにより、室内の温度を上げづらくなります。
もっと重要な事を忘れていました。
なぜ、窓装飾を重要視するか?
室内の温度が上がる(下がる)最大の原因は窓。
壁が断熱材が入っています。
窓自体の性能が一番重要です。
でも更なる効果を上げるには、窓装飾が大事になってきます。
居室には、必ず何かを付けますからね。
本題に戻ります。
カーテンやブラインドの隙間が気になった事ありませんか?
「温度」という意味では、分かりにくいです。
「光」ならどうでしょう?
隙間から入る光は、より強く感じます。
でも、かなり大きく作らない限り、隙間が出来ます。
そしてその隙間で室内温度も変わります。
ハニカムスクリーンの場合は、断熱効果を最大限得る為に、窓枠内側の両サイドにレールが付ける事をオススメしています。
これで隙間が出来ません。
もちろん実感しやすい「光」もカットできます。
夜勤などがあり、昼間に寝る方にもおすすめです。
デメリット
・高額になる
→生地を2重以上使用しているので仕方ないです。
・閉めた状態でないと効果がない
→生地がある事により断熱効果が得られます。
冬の昼間は開けて日差しを取り込んで、夜閉めるでもいいと思います。
夏は昼間の日差しを遮る為、閉めます。つまり昼間暗くなります。
注意点は、同一部屋内は、必ず同じハニカムスクリーンにしてください。
1窓でもハニカム出ない物があると、その部分で結露したり、効果が最大に得られないからです。
本当に最大限の効果を得るなら、全室取付がおすすめです。
正面から見た感じは、上記のハニカムスクリーンとほぼ変わりません。
よく見ると、生地に紐(昇降用)の穴が開いています。
操作方法もほぼ一緒。
ですが、横から見ると一目瞭然。
プリーツスクリーンは生地が一枚です。
この生地は、ハニカムスクリーンと同じく不織布です。
最近はマスクでおなじみですね。
不織布が和紙ぽく見える事や、形状から和室や和モダンスタイルにおすすめです。
内障子の代わりにする事が多く、光が通り方も内障子に似ています。
不織布で布になっているので、破れにも強いのでご安心してご使用いただけると思います。
実は、レースカーテンと同じ役目をする物もあります。
そして1台で両方を付ける事も可能です。
少し仕組みが複雑なので、気になる方はご相談ください。
ロールスクリーンのデメリットは、昼間全開にしないと日差しが入ってこない事ではないでしょうか?
実際は、なんだかのレースカーテンと同じような物があります。
使い勝手や金額の事を考えると、おすすめか否か?という感じです。
それをカバーするのが、調光スクリーンかと思います。
レースとドレープが一体となっており、操作によりレースのみ、ドレープのみ、全開と切り替える事が出来ます。
ここまでスッキリさせるのに、どの時間も使えるのは画期的ではないでしょうか?
この調光スクリーンは大きく2種類あります。
レース部分とドレープ部分でボーダーになっており、前後に重なるようになっています。
同じ部分同士が重なると、光を取り入れる事ができ、違う物が重なるとドレープの役目をします。
光を入れたい時もドレープ部分がみえているので、若干暗いのがデメリットです。
もう1種類は、レース生地が前後に2重になっており、その間にドレープ生地がブラインドのようになっています。
ブラインドは、下記でご説明しますが、硬い素材が多いです。
こちらは、ブラインド部分も生地の為、全体に柔らかい感じになります。
最近できたばかりの商品という事もありますが、色数は少ないです。
しかし、この柔らかい雰囲気を強調するような色展開になっています。
シャビースタイルにもおすすめです。
ブラインドだとスラット(下記に説明あり)に、ホコリが乗ってしまう事が気になる方が多いです。
こちらは、スラット部分が出ていないので、その心配がなくていいね!と思っておりましたが、実は、横がしっかりあいており、ここからホコリが入る方が厄介だなと思いました。
ブラインドと一言で言いますが実は色々な種類があります。
縦型ブラインドです。
生地はロールスクリーンと同じ物が多いです。
たまりも少なく、開閉も比較楽なので、掃き出しにバーチカルブラインド、小窓ロールスクリーンとするとまとめやすくおすすめです。
ルーバーと呼ばれる開閉する部分が単体になっていますので、色を変えて変化を付ける事もできます。
インテリアの雰囲気に合わせたり、お子様の部屋でしたら楽しくなるような色にするなどしてもいいですね。
ブラインド=これという方も多いのではないでしょうか?
ちょっとしたことで、スラット(開閉する部分)が曲がってしまい、元に戻せない・・・
なんか安っぽいとあまりいい印象でないのではないでしょうか?
スラット部分が25mmと50mmがあります。
25mmは、まさにそんな感じです。
でも50mmは使い方により、いい形にできますよ。
25mmは水まわりに使用するのに最適なので、無くなってもらっては困りますが・・・
スラット部分が木です。
以前は、色の違いだけでしたが、最近はバリエーションが多くとてもオススメです。
ウッドブラインドは、重たいのがデメリットでしたが、バンブーや桐などの軽い素材という物もあり使いやすくなりました。
メリット
・スラットが簡単に曲がらない
・本物の木を使用していますので、重厚感がある
・木の種類や加工によりインテリアスタイルに合わせやすい
インテリアスタイルについて、詳しくお伝えしたいと思います。
上の写真は、バンブーブラインドのナチュラル色を使用しております。
弊社の新築一戸建ては、無垢材を多く使用しており、窓装飾まで無垢材ですと、木の暖かみがより強調され空間を引き立てていると思います。
その中でも、私はバンブーブラインドをよくおすすめしています。
理由は、かっこいいはもちろんですが、木製なのにとても軽い!そして竹を使用している事。
竹は、加工品として沢山使えるといいなぁと思ってます。
クラフトスタイルやインダストリアルスタイルにもおすすめですよ。
スラットにエイジング加工した物やユーズド感のあるブルーなどもあります。
家具などがユーズド感があるのに、窓周りだけ新品!というのはおかしいですからね。
目指したいスタイルと使い勝手。
どちらとも叶うのが一番ですが、時と場合により優先順位が変わる場合があります。
また、スクリーンとブラインド、ローマンシェードは、紐やチェーンで操作する事が大半です。
小さなお子様やワンちゃん、猫ちゃんなどのご家族と一緒に住む場合は、細心の注意が必要となります。
もちろん安全対策を考えられた商品もあります。
そこまで考慮して、最善の物を選べるといいですね。
弊社では窓装飾まで施工しております。
元カーテン専門店に在籍していた私が楽しくご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
サンゲツ:カーテン生地
タチカワブラインド:カーテンレール、ブラインド、ロールスクリーン等
ニチベイ:ブラインド、ロールスクリーン等
TOSO:カーテンレール、ブラインド、ロールスクリーン等
ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
健康に快適な毎日を過ごすための確かな品質があってこそのものです。
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