2022.01.10
住宅を支える丈夫な基礎がどの様に造られていくかを紹介して行きます。
基礎工事を始める前に、基礎を乗せる地盤を調査して、柔らかい場合は地盤改良を行います。
土地に合わせて、改良の種類なども変わります。
今回は柱状改良を行いました。
重機の長いドリルで地面に穴を空けながら、硬い地盤まで差込みます。
抜きながらコンクリートを流し込み、土と混ぜて沢山の杭を作成して行きます。
作成後は、重機などで改良した土を鋤取り、高さの調整をして基礎工事に備えます。
基礎工事が始まると、住宅の位置出しをおこない、外周と内周の土を鋤取ります。
鋤取り後は、砕石を敷いて、叩き固めて基礎の土台を作っていきます。
形が出来た所で、ビニールのフィルムを敷き、周りをコンクリートで固めます。
地面から基礎内に上がる、湿気を防ぐ工事になります。
コンクリートは水分を通すので、地面からの湿気を防ぐ効果があります。
ここから基礎の工事が本格的に始まって行きます。
配筋(鉄筋を図面を元に並べる工事)をおこないます。
設置完了後は、スリーブ管(配管を通す材料)を取り付けて、必要な補強をいれて行きます。
取り付けの為に、鉄筋を切る場合は、補強を入れます。
補強の基準でD40(配筋径×40)を元に入れていきます。
式は(配筋径×40+切った幅+配筋径×40=必要長さ)です。
必要な長さ以上の物を、切った近くに入れて補強をします。
配筋工事が完了すると、第三者機関の検査を行います。
図面通りの配筋、コンクリートの厚み確保、スリーブに対しての必要な補強などの確認を行います。
確認が完了し、合格するとコンクリートを流し込む工事に進んで行きます。
コンクリートの打設工事は2回に分けて行います。
基礎の土台になるベースと、建物の土台を乗せる立ち上がりの打設になります。
ベースの打設は沢山のコンクリートを流し込み、適度な振動を与えて行きます。
平らに近づくように、トンボやコテなどでならしながら押さえて、仕上げていきます。
打設完了から数日後に型枠を組み変えていきます。
住宅と基礎を繋ぐアンカーボルトや、ホールダウンなどの金物を設置します。
設置後は確認を行い、立ち上がりの打設準備完了になります。
立ち上がりの打設工事は型枠の間にコンクリートを流し込みます。
隙間が開かない様に振動を加えて、密実で丈夫な基礎を造り上げていきます。
完了後は養生期間を、置いて基礎の強度をさらに高めていきます。
コンクリートは気候にもよりますが
2~3日で人が乗れる程度の硬さになり、1週間ほどで、ほぼ強度が出てきます。
そこからじっくり、3週間ほど時間を掛けて、硬く丈夫になっていく材料になります。
基礎が完成すると、待ちに待った上棟工事!
完成に向けて安全第一で工事を行って行きます。
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢
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