2020.07.22
一般的に「いい土地」と言われている土地は、どんな土地でしょうか?
◎駅から近い。
◎住環境に恵まれている。
◎広い道路に面している。
◎間口が広い。
◎土地の大きさが手ごろ(30~40坪)
◎道路との高低差がない。
では、逆に「悪い土地」とは?
×駅から遠い。
×住環境が悪い。
×前の道路が狭い。
×間口が狭く、奥行きが長い。(細長や旗竿などの変形地)
×土地が小さ過ぎる。(狭小地)
×道路との高低差がある。(傾斜地)
しかし、この考え方はあくまで一般的なものであり、何を重視して何を重視しないか、何が気になって何が気にならないかによって、評価は全く違ってきます。
では次に、建物の依頼先の違いによって、土地の活かし方がどう違うのか見ていきましょう。
工務店には、予算と建築法規以外には、いっさい制約がないため、複雑な条件の土地でも柔軟なプランをつくることができ、形が複雑な家を建てても材料費や工賃以上にコストは極端にアップしません。
ハウスメーカーの住宅は、あらかじめ基本的な仕様が決まっているため、規格内に収まりやすい、広い道路に面した40坪前後の整形地、つまり一般的に言う「いい土地」が最も適していると言えます。
逆に間口が狭かったり、形が変形しているような土地では、規格から外れてしまう可能性が高いために、建築コストが極端に上昇してしまうことがあり、そうなるとハウスメーカーで建てる魅力は半減します。
予算と建築法規以外には、一切制約がないため、複雑な条件の土地でもその土地に適したプランを作ることができます。
建築家の設計は、土地に対する柔軟性が最も高く、安い土地でも最終的により上の住環境が得られるといえます。
結局、誰にとっても当てはまるいい土地、悪い土地というものはなく、個々の建て主が自分のライフスタイルや建物の依頼先にあわせて土地を選び、結果として最大限に土地の魅力を引き出せたとき、それを「いい土地」ということができるのだと考えます。
まとめ
❶ 住む人にとって何が大切かによって、土地ごとの評価は異なります。 ❷ また、建物の依頼先によっても、土地の活かし方が変わり、 土地の良し悪しも変わります。 ❸ ①②を踏まえて、自身の価値観や建物の依頼先にあわせて土地を選び、 良い土地、つまり良い暮らしをするために、 土地と建物のバランスを取ることが大切です。 ※掲載の情報は2020年7月現在の情報です。
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
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