2024.01.05
注文住宅を建てる際にインテリアの参考になるのは、意外と身近な商業施設だったりします
こんにちは
インテリアコーディネーターの西山です。
いきなりですが!ご質問です。
住宅づくりを考えた時、何を参考にされていますか?
今、この質問を投げかけるとInstagramなどのSNSとの答えが多いと思います。
これには不正解はもちろんなく、その人それぞれの考え方があると思います。
そしてそれをまるまる真似するのもありですし、参考程度でアレンジするのもいいと思います。
世の中では、何が流行ってるのだろう?お客様が何に刺激を受けてみえるのかな?などを知る為にSNSは、本当に勉強させてもらってます。
そして、現在だけでなく先も知りたいなぁと思います。
流行という意味では、ミラノサローネ!
国際家具見本市です。
近い未来に流行るであろう物が展示されています。
家具だけでなくインテリア全般のテイストやカラーなどがわかります。
もちろん行く訳にはいきませんので、色々な所から情報を得ています。
まとめになってるので短時間で見れていいですね。
あともう一つ参考にしている物があります。
それは、商業施設や店舗です。
洋服などの流行りももちろん参考になります。
カラーや柄なども多くの人達が興味を持っている流れだと思うとインテリアの世界も同じような流れになる事も多いですからね。
でもそれより参考になるのが、お店の作りや什器(商品を置く棚)、照明方法などです。
店舗はリニューアルする事がありますよね。
それは、流行に乗ってないと選んでもらえない事や飽きが来てしまうのを防ぐ事もあります。
その際には、最先端の技術を取り入れている事も多いので、とても勉強になります。
よく例に出されるのがダウンライトです。
住宅にも多く使われていますが、最初は商業施設用に作られた物なのです。
商品をより良く見せるには、あかりを当てたいのですが照明器具が目立ってしまうと効果が薄れてしまいます。
そんな事から誕生したのがダウンライトなのです。
昔の住宅の照明は?
ペンダントライトが支流でした。
ペンダントライトと言っても、今のようなオシャレな感じではないです。
1部屋に1灯の大きなタイプです。
それより前は、電球がむき出しになった物をぶら下げていました。
これに傘を付ける事により、あかりが上に逃げなくなり明るくなるからペンダントになったのかな・・・
ペンダントライトのデメリットと思う事でよく上がるのが、傘にホコリが乗ってしまうや位置によっては邪魔に感じてしまったりする事です。
これらを解決する事が出来る事やシンプルにしたいなどの事から、住宅にもダウンライトが使われ始めました。
先日SNSで、クローゼットをショップ風にしました!というのを目にしました。
それは、扉が透明になっていて中に掛けてある洋服が見えるようになっていました。
かっこいいと思った半面、中に入れる量をコントロールしないとカッコ悪くなるんだろうなぁ・・・と
量?と思った方もみえると思うので、少し解説です。
とても単純な事ですが、同じようなテイストの洋服屋さんがあったとします。
1軒は、取り出すのに苦労しそうなぐらいパンパンに服が掛けてあります。
もう1軒は、ハンガーとハンガーの間にかなりの空間を開けて服を掛けています。
どちらが高級に感じるか?です。
間違いなく後者です。
全く同じ商品で値段も一緒でも、空間を持たせておく事で脳が勝手に高級感や良い物と捉えてしまうのです。
先ほど書いた中が見えているクローゼットも、パンパンに掛けてあったら台無しです。
こういったコントロールが出来ないのであれば、隠す収納の方が断然おすすめです。
なんでもメリハリが大事だと思いますので、見せる収納と隠す収納を上手く使い分けていただけたらと思います。
こんな目線で商業施設を見ているなんて、まさに職業病だと思います。
でも面白い発想が出来るかもしれないので、注文住宅をご検討中の方は、参考にしてみてください。
ワダハウジング和田製材株式会社
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西山志津江