2024.11.21
土岐市の建て替え住宅で行った造作工事の様子を紹介!
目次
建て替えの造作工事
上棟から1週間ほどで金物や壁等の下地工事が終わると、造作の工事が始まってきます。
造作工事では棚板等の下地木材の取り付けや石膏ボード・床・造作材の取り付け等、様々な作業を行い、完成を目指して工事を進めて行きます。
防火用木下地
外周面と内周の壁には天井高さに合わせた防火用の木下地を入れて、壁の断熱入れや調湿気密シートの工事。
調湿気密シート
完了後は屋根裏の外周と梁・桁(大きい横向きの木材)から木下地の間に石膏ボードを貼り防火処理を行います。
石膏ボードの防火処理
防火が終わると天井下地の組み立て、2階の天井に断熱材を上げ隙間がないように広げて2重で設置し、天井下地に調湿気密シートを貼り天井の断熱工事が完了です。
天井下地
断熱工事が完了すると、床の工事が始まります。
床工事では12cm幅の無垢材の床を並べて、貼り進めて行きます。
12cm幅の無垢材の床
サネと言う凹凸を組み合わせながら1ミリのスペーサーを挟み、床を1枚ずつネイル(細釘)で固定。
床材同士の間隔を開ける事で吸湿した床材が伸縮をして、押し合い変形しない様に調整しながら貼って行きます。
無垢の床材の伸縮調整
1階と2階を合わせると約400枚の無垢材の床を柱などがある所は加工し、1週間かけて地道に貼って行きます。
しゃがみながら下を向いて行う作業が続くので腰に結構くるみたいです。
床が終わると大量の石膏ボードを運び込み、天井や壁のボードを貼る工事。
石膏ボードの搬入
2階は12.5mmの石膏ボードを下地の幅に合わせて加工して取り付け、1階は9.5mmの石膏ボードの繋ぎ目を1回目と2回目でずらしながら2重で張って行きます。
重量のある石膏ボードを切り場で加工して、貼る場所まで持って行き、天井に持ち上げながらで片手で押さえてネジで止め付けて行きます。
天井石膏ボード
天井が終わると壁の工事の始まり。
天井高さから少し短めにボードを切り場で加工し、壁面に取り付けていきます。
壁同士の塞ぎ目をきっちりと合わせながら、貼る直前には少しボードを持ち上げて天井との隙間を減らしてネジで固定。
無垢材の床と石膏ボード
出角や窓が付く所はボードのサイズを調整して設置します。
壁のボードがある程度貼り終わると、造作材の取り付け開始です。
階段造作
造作材は作り付けの棚板や階段などの材料取り付け工事。
階段は側板(側面の受け材)を取り付け、板の溝に合わせて裏から蹴り込み板や踏み段を差し込みながらクサビを打ち止め付けます。
階段施工
回り階段は中央の階段用の柱を加工して差込み溝を作り、踏み段を取り付けます。
階段ができると残りのボードや作り付けの棚工事。
最近では尺モジュール(3尺=柱芯910ミリ)の規格から柱とボード2枚分の合計130+5ミリを引いた775ミリのECOサイズのノンカット棚板を使う為。
ECOサイズのノンカット棚板
図面の棚板の高さに合わせて受け木を取り付け、棚板をのせてから固定と化粧材の取り付け。
棚によってはハンガーを掛けるパイプを取り付けて作り付けの棚工事の完成です。
可動棚の造作
後から高さを変えられる可動棚の取り付け工事は、壁に塗り材の見切りやレールを取り付けて、レールの内幅に合わせて棚板をカットし棚先にズレ防止の部品を付けて完了になります。
棚板とあわせてカウンターの設置工事。
カウンター造作
場所に応じてカウンターの長さを調整して、壁の埋め込みや受け金具の使用・重さを支える足等を作り設置します。
棚等を付け終わると巾木、床と壁との調整隙間に付ける見切りの木材の取り付けを行い造作工事はほぼ完了。
巾木、見切りの造作
最後に大きな玄関収納の組み立てと設置を行うと造作工事の完了です。
造作完了後は仕上げの左官工事に向けて、電気設備のダウンライトやコンセント・スイッチの穴あけ、塗り面にパネルを貼るキッチンの取り付けを行います。
左官材料の搬入
準備工事中には塗り材や下処理用のパテ材などを搬入して、仕上げの塗り壁工事に向けて準備を進めて行きます。
土岐市で住宅の建替え工事を行うなら
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢