2024.06.05
新築なら使い勝手の良いキッチンに出来ます
こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山でございます。
新築には、必要な物がいくつかあります。
その中の一つがキッチンかと思います。
どんなキッチンが理想ですか?
使いやすくて広い、手入れのしやすいキッチンなど、その方それぞれの思いがあると思います。
目次
キッチンと一言っても色々な形があります
キッチン形状の特徴やメリット・デメリットなどをご紹介いたします。
ペニンシュラ型
弊社では、一番採用が高いタイプです。
ペニンシュラとは「半島」という意味があり、1方を壁に付けいる為こう呼ばれています。
壁についている方がコンロとなります。
コンロ前は壁を作る事が多いのですが、実は壁は無くても大丈夫です。
間取りによってはNGの場合がありますので、ご相談ください。
コンロ前が壁の場合は、キッチン側にキッチンパネルと呼ばれる、パネルが付き掃除がしやすいです。
壁がない場合は・・・全面ガラスの・・・という声をよく聞きますが、実は取りつけれない場合が多いです。
ご相談くださいとしか言えませんが、ここをどうしたいか?も要検討だと思います。
IHの場合、油の飛び跳ねが少ないので・・・とは言うものの気になる点だと思います。
ペニンシュラ型のメリットは、LDが見渡せる場合が多い点です。
リビング学習をしているお子様をみながらキッチンに立つ。
TVを見ながらキッチンに立ちたいのという声もよく聞きます。
デメリットとしては、スペースが必要となる点とオープンな分、見えてしまう点などです。
I型(壁付)型
キッチン自体は、ペニンシュラ型と全く一緒ですが壁に向かって料理をする形となります。
イメージが昔ぽくなったり、孤独な感じになるのが・・・と敬遠される方が多いです。
メリットは空間の有効活用が出来る。
壁が外壁に面してしたら、シンク前に窓を取る事も可能です。
(間取りによりNGがある場合があります)
デメリットは、先ほども書いた孤独感や暗くなりがちです。
また、間取り次第ですが、キッチンが丸見えになる。
でも配置によっては2型風に出来たりと自由になる点が多いのも特徴です。
クローズな空間にしてしまうのも、一つの方法です。
2型
2列にしてシンクとコンロを別々にするタイプです。
振り返るとコンロがあるという状況です。
海外のドラマでホームパーティーしてるイメージが強い・・
こちらも場所を沢山取るので、日本ではなかなか難しいタイプです。
大人数で調理したりする場合は、おすすめです。
L型・U型
U型は、上記の2型をくっつける形となります。
L型は、I型に横をくっつけた形です。
実は、我が家はL型なんです!
これが・・・
使いやすいのか?本当に微妙です。
キャビネットの角も収納なので、多くなっていいと思い採用ましたが、兎に角取り出しにくい。
当然片付けも難しい。
調理スペースとなるはずのトップの部分も物置き場と化してしまいました。
この2つの形は、角問題が生じる事がデメリットです。
メリットは・・・
トップが広く使えます。
2型同様、日本の家には難しいかもしれません。
アイランド型
アイランドとは、島です。
どの面も壁に接していないキッチンです。
あこがれている方も多いのではないでしょうか?
ペニンシュラ型にコンロ前のガラスが難しいと書いた。
その理由は、キッチンメーカーが付属品として作っている物は、このアイランド型用なのです。
だからペニンシュラ型には取付不可の場合が多いです。
逆にアイランドでコンロ前に壁を作るのは可です。
アイランドにあこがれるけど、掃除がなぁ・・・とお思いの方は、この形もご検討ください。
ただし!こちらも場所を取りますので、リビングを広く取るのか?やっぱりアイランドなのか?
ご家族でご検討くださいね。
メリットは、LDを見渡せる。
高級感が出るやおしゃれ、夢がかなうなど。
オープンなキッチンのダイニング側も検討しましょう
ペニンシュラ型とアイランド型で問題になる事があります。
それは、ダイニング(リビング)側をどうするか問題です。
ここで、いうまでもない!と思った方は是非読んで下さい。
仕上げ方が色々出来るので、新築を建てる際はしっかりご確認下さい。
キッチンの扉と同じ素材
壁などを作らずにキャビネットの扉と同じ素材にします。
アイランド型だとこのイメージではないでしょうか?
また、同じ素材で収納になってる物もあります。
このタイプにする事により、キッチン本体の奥行を大きくする事が可能です。
フラットな状態で広いキッチンです。
逆側から一緒に調理したりなどもできますよ。
余談ですが、タカラスタンダードさんですと、この部分がホーローになっていて、落書きOK!という物もあります。
壁を作る
弊社ではこのタイプが多いです。
特にご要望がない場合は、この壁をワークトップから15㎝ほど高く作ります。
そうする事で、手元が隠れるので急な来客時など役に立ちます。
この壁の厚みは10㎝強で、その上に笠木と呼ばれるカウンターの小さい物を付けます。
この笠木の奥行が約15㎝です。
ここを大きくという事もできます。
でも大きくしたらどう使用するか?1度だけでいいのでご検討ください。
カウンターを付ける
壁を作った上でカウンターを付ける事が多いです。
先ほどの笠木を大きくしてカウンターという手もあります。
ただし、高さが1m前後になりますので、普段ダイニングで使用するイスは使用できません。
イスを使うのであれば、バーカウンターで使用するハイスツールが必要となります。
立って使用するのであれば、ベストな高さだと思います。
ダイニングで使用するようなイスが使える高さにカウンターを設置も可能です。
ただし、配膳用にそのカウンターに料理を置くのは不可能に近いので、こちらもどう使用する為のカウンターなのか?をご検討いただきたいポイントですね。
(解説:キッチン本体の奥行が65㎝高さが85㎝前後、その前に高さ1m奥行15㎝の壁がありその向こうに高さ70㎝前後のカウンターとなります。)
腰壁を付ける
こちらも壁をつくれば、なんとでも!です。
以前、シナ合板を貼らせて頂きました。
木の部分が増え、やすらぎのある空間になります。
腰壁というとこちらの方がイメージでしょうか?
こちらは、他の色もあるので、イメージに合わせて変える事が可能です。
収納を付ける
こちらも壁をつくり、収納を作り付ける事もできます。
収納の形しだいですが、ほとんどの場合がダイニングテーブルを離して配置する必要があります。
全体のサイズ感が重要となりますので気を付けてくださいね。
収納と言うべきか迷いますが・・・
ニッチ棚のご要望も多いです。
調味料やテッシュなどを置くのに便利です。
見た目、使い勝手やダイニングテーブルの配置などで、このダイニング側の感じも変わってくると思います。
どの感じがいいか?考えているだけでもワクワクしますね。
広ければいい!というものではないのがキッチン
キッチンのご要望をお伺いしている中で、広いキッチンがいいとお伺いする事があります。
キッチン本体をアイランド型で奥行が大きくするなどでしたらいいのですが、キッチンのある場所を広くしたい場合は、「なぜ必要か」を今一度お考え下さい。
ここが広いと、疲れてしまうキッチンになってしまう可能性があるからです。
キッチントライアングルの和が3.6m~6mと言われてます。
これは、シンク、コンロ、冷蔵庫それぞれの間隔を足した距離です。
近すぎるともちろん窮屈になります。
遠すぎると歩く歩数が増えるので、疲れてしまいます。
キッチンはこんな些細な事で、使いやすさが変わってしまいます。
それは毎日何度も使用する場所だからです。
もちろんホームパーティなどをよくして、大勢でキッチンを使用します!などの理由がございましたら、広いキッチンをお勧めします。
新築を建てる前に、ご自身にあったキッチンを考えてみてください。
お気に入りのキッチンなら料理も楽しくなりますよ。
ワダハウジング和田製材株式会社
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西山志津江