2025.04.05
目指せ映え部屋!誰もがわかりやすい収納のある新築注文住宅がはじめの1歩です。

こんにちは。
インテリアコーディネーターの西山でございます。
住まう中で、多くの方が悩まれる事の一つが「収納」ではないでしょうか?

SNSで見たような、おしゃれ空間にしたい!

と思いながら、周りを振り返るとなんだか雑然としている・・・
なぜ?
もう諦めよう・・・
なんて思ってませんか?

そこで映え部屋を造るヒントをいくつかお伝えします。
新築注文住宅を建てる際にもヒントになるかもしれません。
目次
断捨離
物が少なければ、見栄えのいい部屋は作りやすいです。
しかし、今回の話は新築注文住宅を建てる際に特化しますので、このような方法もあるに留めたいと思います。

計画的な収納を造る
計画的な収納というと難しく考えてしまいがちですが、分解して考えてみましょう。
新築注文はもちろん、リノベやリフォームにもヒントになると思います。

新築注文住宅なら自由が利きます。
その為、「何となく収納いっぱい作りました!」ではもったいない気がします。
必要な所に、使い勝手良くなければ無駄な空間になり兼ねないからです。
そうならない為にも計画的に収納を設ける事をお勧めいたします。
とにかく隠す
一番整然とする方法は、とにかく隠す!
収納に出入口とお揃い、もしくは目立たない色の扉がついているといいですね。
中がごちゃっとしていても、扉を閉めてしまえば問題なし!

でもここで問題
取り出しにくいと、段々と片付けなくなるという事が起きやすい。
その片付けない物をどうするか?
ちょっと隅の方に床置き。
片付かない部屋の出来上がりです。

その床置きが広がり収納の扉の前に置く
扉開かない・・・
中の収納は、余裕があるのに散らかってるという不のスパイラルから抜け出す事が難しくなります。

何がダメだったか?
扉がある事かもしれません
でも見せる収納は、結構ハードルが高い・・・
どちらにしても一番は、「取り出しづらい&片付けづらい」が原因だと思ってます。

誰にでもわかりやすく
ユニバーサルデザインという言葉を耳にしたことは、あると思います。
一番わかりやすい例は、出入口の扉(玄関も含む)の取っ手ではないでしょうか?
昔は握り玉と呼ばれるタイプばかりでした。

握力が低下した場合に開けるのに苦労するのです。
現在はレバーハンドルと呼ばれる物が主流です。

こちらは、肘とかでも開けれますからね。
突然、収納に関係ない事を?と思われたかもしれません。
しかし、これがヒントに繋がります。
それは、「誰にでもわかりやすく使いやすい」が必要だからです。

とある公共の場での照明計画の概要を見ました。
そこにあったのが、誰にでもわかりやすく動線をあかりが導くという物でした。

先日、とある展覧会に行った時、床に順路の矢印がありました。

1ヶ所わかりにくい場所があったのですが、床の矢印がない事に気が付き引き返し、無事すべて見る事が出来ました。
展覧会は期間限定ですし、展示内容によっては順路も変わってくるので、矢印を貼るという事になるのですが、同じ事ですね。
これも収納に当てはまるのではないか?と思いました。
誰もがどこにあるかが一目瞭然で取り出しやすい。

これが出来れば、おのずと片付けやすいに繋がる。
各々が、片付けていけば、散らかりも最小で済みます。
アクション数を減らす
アクションとは動き。
つまりその物を手に取るまでに何工程あるか?です。

例えば、
①収納の扉開ける
②カゴを引き出す
③その中にある箱を取り出す
④その箱の中にある
あー!めんどくさい!となる訳です。

せめて②のカゴに直接入っていて欲しいですね。
しかも片付けるのも同じ工程が必要となります。
取り出しやすい場所を見極める
その人の目の高さが一番出し入れをする物がおすすめです。

そして、手を頑張らずに伸ばした上から、しゃがまずに手が届く範囲が取り出しやすい場所と言われています。
なので、お子様のおもちゃは下段でもいいのです。
この取り出しやすい場所をゴールデンゾーンなんて表現する事があります。

重さや大きさも考慮しなくてはいけませんが、よく使う物をこのゾーンに持っていけるようにしましょう。
使用する近くに収納する
遠くに片付けてあると、間違いなく面倒だと思います。
アクション数に類似してしまいますが、歩く歩数も動作の一部です。
なんとなく種類別に分けたくなりますよね。
最近よくある事例で、玄関付近にコート掛けのご要望があります。
種類別となると、部屋のクローゼットに片付けですが、コートはすぐに脱ぐし今の時期ですと部屋の中に花粉を持ち込まない対策にも良いです。
これも近くに収納するの一環です。

こんな事を考慮しながら、収納のある場所や形を考えていくと使いやすい空間が生まれるのではないかなぁと思っています。
余談的な収納の考え方をいくつかご紹介です。
TVで乾いた洗濯物の後が面倒だから考えたという物を見て感心した事があります。
それは、畳まない!

○○ちゃんの靴下という箱に、その子の靴下をとにかく入れる
畳むと使う順番を考慮して後ろに入れたいとかしていると、だんだん面倒になってきますよね。
ついつい同じ物ばっかり使用しそうですが・・・まぁそれもありかなぁ
誰かに見せる所でもないし、自分が使いやすければありだと思いました。
収納する物が片付けやすい空間を造る
収納棚には色々な種類があります。
収納したい物によって、その種類が変わります。
例えば、ロングコートを片付けたいとします。
しまい込むのではなく、使用頻度の高いコートです。
ハンガーに掛けて、それを掛けたい。
出来れば、裾が床などに触らないように掛けたい。
これが理想ですが、収納場所がいわゆる押入だったら、どうやって片付けよう?となります。
それを防ぐ為には、どのに何を片付けるかを決める事も大事ですし、どんな収納棚があるのかも知っているのも重要です。
枕棚+パイプ
クローゼットに最適。
枕棚と呼ばれる上段の奥行が少なめな棚とハンガーを掛けるパイプがあります。
ワンピースなどの長い物がすくなく、シャツ等が多い方はパイプを2段にするのも有効です。

枕棚と中段
いわゆる押入に多いタイプ。
お布団を片付けたりするのに向いています。
新築注文住宅なら、中段の高さも自由に出来る場合があります。

可動棚
棚が好きな位置に動かせる棚です。
文房具などの小物やバッグなどを片付けるのに向いています。
パントリーにも可動棚が向いています。

以上の3種類が、主な棚の種類です。
それ以外に、サイズを指定していただき造作をする事も出来ます。
TVボードになる様な棚やカウンターの上部に本棚になるような棚などを造作させてもらう事があります。
新築注文住宅の醍醐味だと思います。
サイズが分らないなどの場合は、ご相談いただければ大丈夫です。

それでも、どう使用するか決めきらないや生活しながら自分で使いやすいようにカスタマイズしたいという方にお勧めな物もご紹介いたします。
LIXILさんのヴィータスパネル

ウッドワンさんのe・ra・boなどがおすすめです。

どちらもですが、収納したい物が決まってから棚などが追加できます。
簡単なデスクにもなります。
お子様が学生の時はデスク、その後はたっぷり収納という事も出来ます。

考えてから作りましょうと言ってますが、人生がどうなるなんてわかりません。
後で変えれるのは有効です。
余談ですが、コロナ禍前は自分が在宅勤務をするなんて思ってもなかった。

だから場所がない!
何とかスペースを作って仕事する。
体勢が悪いから腰もイタイ。
なんて事がありました。

こういった収納だったら簡易書斎がつくれるのかなぁなんてオススメしながら思う日々です。
見せる収納を造ろう
冒頭に難しいと書きましたが、もっと気楽に考えてもらえれば、ハードルも下がるのではないか?と思います。
ポイントは3つ
詰め込み過ぎない
何が入ってるかわからないほどギューギューでは、見栄えどころではないですからね。

カゴやケースの統一感
サイズが違っても、お揃いの物なら大丈夫です。

色は統一した方が綺麗ですが、お子様のお部屋は多色使いして楽しい空間にしましょう。

お子様のお部屋もついついシンプルにしがちですが、色のある空間で育つ事も大事という話を聞いた事があります。
「間」を作る
1つ目にも似ているのですが、「ザ・収納」ではなく見せ場も作りましょう。 ゴールデンゾーンの話をさせていただきましたが、見せる収納の場合はちょっと違う考え方となります。
一番に目に入ってくる場所を、写真立てや置物にして、やや下から収納にすると収まりが良くなります。

この目に入る場所は、主に見る時の体制で変わってきます。
立っている時に目に入る場所。
例えば、玄関で入ってきた瞬間に見える位置なら、お客様からも見えます。
座っている時に目に入る場所。
例えば、リビングでソファなどでリラックスしている時に見えるといいですね。
ちょっとでも皆様の参考になればと思っていますが、一番は相談する!だと思います。
皆様の理想がカタチになりますように願っています。


ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
