2024.06.21
工務店が教える、新築住宅でDIYを楽しむ為に知っておくと便利な豆知識「下地編」
住宅の見えない所を知ると、実は楽しいDIY。
生活をする中で壁に写真やフック・飾り棚、物干し等を取り付けたくなる事があります。
でも思いついてみた物の、どこなら取り付けをしても大丈夫なのか?
パッと見ただけではわからない事が多いです。
でも新築住宅を組み建てる仕組みを知っていれば、普段は見えない下地もうっすらと見えてきます。
そんな、住宅内で安全に止められる所(下地)を探す方法を紹介です。
住宅の壁に物を止めたい時に一番正確なのは穴を開けて中を見る事ですが、そんな事は出来ないので新築住宅を造る色々な材料のサイズから、どの辺りに下地になる骨組みがあるかの予測をします。
新築住宅には、尺とメーターの2つの規格サイズがあります。
一般の住宅では昔ながらの尺=910㎜(柱芯から柱芯の間の距離)が多いので、そこを基準に下地の位置出し。
シッカリと止められる約105㎜幅程の骨組み柱が、壁(石こうボード9~12㎜程の板材)の外側で住宅を支えているので、その位置を割り出して行きます。
柱同士の間には、間柱と言う45㎜~30㎜程の材料もありますが、太い柱を探す場合。
柱の半分とボードの厚み(52.5+12.5=65㎜)を柱の間隔(910㎜)から引いた845㎜を、壁の仕上げから測って離れた所がおおよその柱の芯になります。
ここなら壁板の厚みより長いネジを使えば重たい物でも止められます。
取り付ける前には下地探しと言って、押し込むと細い針が飛び出て下地の分かる物でネジを差し込む事ができるかの最終チェックをして取り付けて行きます。
別の方法では100円均一などにあるネオジウムと言う強い磁石を使い、壁を止めるネジを複数探して、通りを出すと柱や間柱などの下地を探す事が出来ます。
横にネジが2本近くに並んで止まっている所はボード材の繋ぎ目で、下地柱のある確率が高く、1本のみで縦に列になっている所は間柱など中間材の入っている確率が高いです。
大まかな下地の位置を見つけるのに使えますし、磁石が止まる仕組みで、軽い紙なら壁に穴を開けずに止めておく事は出来ます。
下地がない所への固定時には、ホームセンターで売っているフック付きのピンや石こうボード対応の家具等を使えば下地を気にしなくても大丈夫。
1~7キロほどの重さに耐えられる物があるので用途に合わせて検討するのも良いと思います。
新築住宅を建てた後でも自分たちの使いたい用途に合わせて、DIYで楽しんで行きましょう!
でも、自分では難しいなと思う時は、お近くの工務店にご相談ください。
土岐市の工務店が造る新築住宅でDIYを楽しむなら
ワダハウジング和田製材株式会社
・二級施工管理技士
・福祉住環境コーディネーター2級
植松達矢