2023.08.01
家を建てる前に知ってほしい3つのPOINT
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
家を建てる時に何を基準に決めるのかは難しいですよね。
・デザインが良い家。
・地震で壊れない家。
・営業マンが話しやすい会社の家。
・大きな会社が造る家だから安心。
この他にもいろいろあると思います。
コレと決めるのは難しいですね。
そんな中で、家を建てる時に基準にして欲しい3つのPOINTをお伝えしたいと思います。
家を建てる前に知ってほしい3つのPOINT
目次
POINT1「シックハウスにならない家」
まずは、これが真っ先にくると思います。
1-1シックハウス症候群とは?
家の高気密化などが進み、建築材料(建築業界では建材と呼びます)から発生する化学物質などにより、室内空気汚染等による健康影響「シックハウス症候群」と呼ばれています。
家の中で起こる倦怠感、めまい、目のチカチカ、頭痛、湿疹、鼻水、吐き気、湿疹のどの乾燥や痛み、呼吸器疾患など人によってさまざまな症状があらわれる事です。
シックハウス症候群に一度でもなると家に一歩も入れないぐらいひどい症状になってしまいます。
折角建てた家なのにそれでは悲しいですよね。
1-2シックハウス症候群の原因
家の高気密化と高断熱化が進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっていいます。
そして湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。
一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されています。
たばこ、加熱式たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。
シックハウス症候群は、上記にあげたことが原因で起こる症状です。
人に与える影響は個人差によりかなり変わり、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
最近の家では少ないと思いますが、まだ一部でシックハウスの対策がされていない材料を使っている会社もあるようです。
1-3主なシックハウスの防止対策
カビ・ダニ対策としては、家の環境が重要になります。日常生活でのカビ・ダニ発生しやすい部分を改善することです。
具体的には、家の換気、カビ・ダニの餌となるホコリ等の掃除、夏なら除湿して湿度を下げる、冬なら加湿して湿度を上げる等を行う事で、効果的なカビ・ダニ対策につながります。
化学物質対策としては、家を建てる前に工務店や設計者に伝えることが大切です。まず、シックハウスをどう考えているか聞いてください。ここで、曖昧な回答だったら注意が必要です。
F☆☆☆☆の材料や接着剤、自然素材を使用するとかなり化学物質対策につながります。
家にもちこむ家具にも注意してください。家そのものよりも家具からの化学物質による空気汚染もあります。
POINT2「台風、地震、雨漏り、騒音、火事、断熱対策がしてある家」
その次のPOINTとなるのが、普段の暮らしが快適に過ごせる安全です。
あたり前の事ですよね。
しかし、デザインばかりに拘って安全が二の次になっている、家も少なくありません。
2-1台風対策
台風に関しては耐風等級がどれくらいの家なのかを確認すると良いです。
耐風等級は1と2があり、数字が大きい方が台風に対して強い家になります。
つまり耐風等級は2を選んでください。
2-2地震対策
地震に関しては耐震等級がどれくらいの家なのかを確認すると良いです。
耐震等級には1~3があり、数字が大きい方が地震に対して強い家になります。
つまり耐震等級は3が良いです。
ただし、耐震等級3といっても注意が必要です。
耐震等級をあらわす計算方法は3種類あります。
計算が難しい順番に
①許容応力度計算による耐震等級3
②品確法による耐震等級3
③壁量計算による耐震等級3
計算が難しいほうが地震に対して強度があります。
耐震等級3を示す計算方法もちゃんと聞いてください。
2-3雨漏り対策
雨漏りの対策した家とはあまり凸凹していない家が目安になります。
凸凹しているとカッコイイですが、雨漏れに対しては工事にかなり注意が必要になります。
窓やバルコニーなども注意が必要です。
工事中に確認しないと分からない部分ですが、防水材料を適正に使って工事することも大事です。
2-4騒音対策
騒音対策した家も雨漏り対策と同じく凸凹していない家が目安になります。
凸凹していると外部に面する部分が増えて騒音が入ってきやすくなります。
断熱材を隙間なく工事している事も大事です。
隙間があるとそこから騒音が入ってきやすくなります。
2-5家事対策
火事に関しては最低限防火構造になっているのかの確認が必要になります。
省令準耐火構造などの耐火構造なら更に安心です。
火災保険の割引もありますので聞いておくとよいでしょう。
2-6断熱対策
断熱が家の暑さや寒さに影響をするのでしっかり聞いてください。
「断熱等級はどれぐらいですか?」※正式名称は「断熱等性能等級」といいます。
こんな質問を投げかけて下さい。
断熱等性能等級には1~7あります。
2025年に断熱等性能等級4が義務化になります。
2030年を目安に断熱等性能等級5への引き上げも検討されています。
せっかく家を建てるのに2025年もしくは2030年で国の基準外の家になるのは嫌ですよね。
なので、最低でも断熱等性能等級5は欲しいところです。
等級が高ければ高いほど夏涼しく、冬暖かい家になります。
その分工事費も高くなることも憶えておいてください。
ちなみに、断熱等性能等級5と6では工事費がそこまで高くならない場合が多いです。
断熱等性能等級6→7はかなり工事費が高くなるのでご予算に応じて選んでください。
POINT3「工学的知識がある設計者がいる会社の家」
ここが一番難しいところです。
しかし、POINT2を満たすためには工学の知識が必要になります。
3-1工学とは?
工学とは、役に立つ生産物を得るために、計画・設計・製造・検査の段階に基礎的科学を応用する技術の総称です。
計算をしていない会社は要注意という事です。
経験や勘で家を建てる会社には本当に注意してください。
3-2工学的知識がある設計者とは?
一級建築士、二級建築士などの資格を持っていても工学的知識があるとは言えません。
実際に計算が出来ない建築士も沢山います。
ここを見わけるのは非常に難しい部分です。
ここでの質問は「性能評価や長期優良住宅の認定は取得できますか?」もしくは「性能評価や長期優良住宅の認定を取得したことはありますか?」がよいでしょう。
「取得できます。」や「取得したことあります。」なら安心です。
性能評価や長期優良住宅の認定には計算書が沢山必要ですし、家の性能もそれなりに高くないといけません。
設計者がいなくても外部に委託して計算をしてもらっていれば認定が取得できるので問題はありません。
安全を満たすための計算をしっかり行っていることが重要になります。
以上が、家を建てる前に知ってほしい3つのPOINTです。
この3つのPOINTを満たしていれば、後はフィーリングや相性、デザインで決めて大丈夫だと思います。
まずは、この3つPOINTを満たす会社を探してください。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・既存住宅状況調査技術者
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正