2024.01.15
家の心地よさは、窓の配置、窓の形、窓の大きさ、ガラスの種類まで考える必要があります。
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
家の心地よさを手にいれるにはどうしたらいいだろう?
常に考えています。
永遠のテーマ化もしれません。
まず、私は敷地をよく見て、駐車場を考えます。
次に、家のカタチやサイズを考えます。
カタチの基本は東西に少し細長い長方形で考えます。
そうすることで、南に窓が沢山取れて冬に太陽光を取り込める暖かい住宅にしやすいからです。
ただし、この場合夏の日差しを遮る軒や庇、バルコニーや外付けシェードなどを必ず設置するようにします。
部屋が暑くなりすぎてエアコンの効率が下がり、電気代が高くなってしまいます。
特に、私たちのような高断熱の家ですと性能が良すぎて一度熱が入ったら抜けにくくオーバーヒートを起こしていますからです。
窓を考える!
ここで窓を考え始めます。
どこが景色がいいのか?
どこの景色を窓から見たいのか?
どこを見たくないのか?
隣の家と窓が重ならないか?
日当りがいい場所はどこか?
日差しは本当に入るのか?
日差しが入りすぎないか?
窓ってそんなに重要?
窓が重要ですか?などと良く言われますが、とても重要だと思っています。
単に光をいれたり、換気したりするだけではありません。
冬の日射を上手に取り込めれば、6畳の部屋が20℃を超える事も珍しくありません。
家だけに限らず、建築は外の世界と家の内をいかに繋げるかが重要だと思います。
家の快適さは窓辺に宿ると言う建築家もいるぐらいですし・・・
窓で生活が変わる!
まわりの景色が良いときは、家の中からでも外が見たいので大きな窓を設けます。
その際に南以外の方角だったら、ガラスは日射遮蔽型にして夏の日差しを防ぐように工夫します。
場合によっては外付けシェードも取付して日差しを防ぎます。
南の場合は日射所得型のガラスにして冬の日差しを取り込みしやすくします。
まわりに見たい景色がないけど、光を入れたい時は窓を上につけたりします。
方角によっては眩しい場合もあるので注意が必要です。
窓を下に取付をする事もあります。
窓を下に取付すると光が足元からくるので優しいイメージになります。
床に座っていると心地よい光が入ってきます。
時には目隠しの格子をつけて視線を遮ったりもします。
光にも角度が付くので室内の影を楽しむことも出来ます。
家の形状にもよりますが、窓から自分の家が見えるのは楽しいですよね。
まわりに見たい景色が無いときは、中庭を設ける事も出来ます。
自分だけの庭をつくり家のどこからでも眺めれるようにします。
ただし、冷暖房の効率が悪くなり電気代がかかるので注意してください。
2階の廊下でも窓から見下ろせば自分の家が見えたりする窓を設けることもできます。
中庭が見えるようにしたりすると楽しいです。
先程も述べましたが、冷暖房の効率が悪いので単純なカタチの家と比べると電気代が余分にかかるのはご承知ください。
景色が良い場所に真四角の窓をつけると絵画のように見えます。
ピクチャーウインドと呼びます。
以上のように窓の位置によって家の雰囲気や暮らし方が変わります。
単に明るくなるように、闇雲に窓を設けては意味がありません。
なぜ、この位置なのか?
なぜ、この形の窓なのか?
家の心地よさと直結するので、じっくり考えたいですね。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・既存住宅状況調査技術者
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正