2023.10.16
家に最適な屋根の形やデザインは?屋根は家の印象に影響します
ワダハウジングの纐纈です。
唐突ですが、子供に家の絵を描かせると三角屋根の家を描くことが多いですよね。
それだけ、屋根の形は家の印象に残りやすいということかと思います。
目次
屋根の形には種類があります。
屋根の傾きや軒の出で家の印象が大きく変わります。
木造の家や、木で建てる家は基本的には傾斜をつけた屋根になります。
屋根は地面から見上げるかたちになるので、屋根の傾斜が緩いと見えなくなります。
反対に、屋根の傾斜を強くするとしっかり見えます。
緩い傾斜の屋根や軒の出を少なくした家の形もあります。
屋根の傾斜で雨漏りする?
屋根の傾斜は雨漏りのリスクを減らしてくれます。
屋根の傾斜で雨の流れる量が決まるので、緩い傾斜だと上手に雨が流れず、雨水がたまってしまい雨漏りの原因になる事もあります。
傾斜をつけて雨漏りの心配を少なくし、家も綺麗にみえる屋根の傾斜を考える必要があります。
家の大きさや高さによって家が綺麗に見える屋根の傾斜は違うので、この傾斜にしておけばOKというのは難しいです。
屋根の材料によっても傾斜が違ってきますので、材料選びも重要になります。
瓦屋根は傾斜が大きくなり、ガルバリウム鋼板なら緩くできます。
コロニアルやカラーベストと呼ばれる平型屋根スレートは瓦とガルバリウム鋼板の中間ぐらいです。
太陽光発電を載せるなら!
太陽光発電システムを載せるのにオススメなのが、切妻屋根と片流れ屋根になります。
屋根の面積が大きくなり、沢山の太陽光発電を載せる事が出来ます。
太陽光による売電価格は下がっていますが、これだけ電気代が上昇しているとメリットだらけです。
自家消費という自分の家で発電した電気を使うことで電気代をかなり抑えることが出来ます。
地球環境にも非常に良いです。
太陽光はクリーンな電気と言われており、火力や水力発電と比べてCO2を排出しません。
風力発電よりも安定して電気を創れるのも素晴らしい部分です。
一昔前は発電しなくなった太陽光は埋め立て処分しかなく、廃棄を考えるとクリーンではないと反対意見も多数ありました。
今の太陽光は、発電しなくなってもほぼ100%リサイクルが出来ます。
家を建てる際は必ず太陽光を載せてください。
4kwぐらいで現在の電気代で計算すると7年ほどで元がとれます。
話を元に戻しまして、このように屋根によって家の印象は大きく変わります。
屋根の形はとても重要です。
好みの屋根の形を見つけることが理想の家に近づきます。
という事でいろいろな屋根の形を紹介します。
いろいろな屋根の形!
寄棟屋根の家
4つの方向に傾斜がある屋根です。
子供に家の絵を描いてもらうと、こんな家の絵を描くと思います。
家の4つの方向に全て屋根の軒があるので、外壁が雨などで汚れにくい。
外壁が長持ちする他に、2階の窓は少々開けていても雨が部屋に入りにくいです。
ただし、棟と呼ばれる部分が多くなり、小屋裏の換気量が減ってしまうので注意が必要です。
専用の換気部材を使うことで換気が出来ますが、お値段が高くなりがちです。
方形屋根の家
寄棟屋根と同様に4つの方向に傾斜がある屋根です。
寄棟屋根との違いは一番屋根の高い部分に4つの方向からの屋根が1点に集中していることです。
こちらも家の4つの方向に全て屋根の軒があるので、外壁が雨などで汚れにくいので外壁が長持ちします。
寄棟屋根よりも小屋裏の換気を確保するのがとても難しくなります。
専用の換気部材を使うことで換気が出来ますが、寄棟屋根よりも高くなりがちです。
切妻屋根の家
昔ながらの屋根の形です。
雨漏りに対して、非常に効果があります。
屋根の棟と呼ばれるヶ所が少ない方が雨漏りするリスクが少なくなります。
軒の出を調整することで、モダンな形にすることも出来ます。
片流れ屋根の家
最もシンプルで、防水性も高い家になります。
屋根の防水は棟と呼ばれるものがないので、一番雨漏りのリスクが少ないです。
太陽光も沢山載せる事が出来ます。
しかし、屋根の傾斜の上の方向の外壁面積が増えてしまうので、その部分の外壁の傷みが早くなります。
傾斜の上の方向から家を見ると不格好な印象になりやすいので注意が必要です。
陸屋根の家
平らな屋根で、鉄筋コンクリート造に多い形です。
木造の家の場合防水に不安があります。
なので、木造の家では平らに見えるように屋根の傾斜を緩くして対応しています。
よく見て頂けると分かりますが、屋根に少しだけ傾斜をつけています。
こうする事で、雨を家に侵入させずに流すことが出来ます。
工事に工夫が必要ですが、モダンな雰囲気に仕上がります。
屋根の形だけで、家の印象が大きく変わってくる事が理解いただけたと思います。
どの屋根を選んでも一長一短があるので、お好みで選んで頂ければと思います。
軒が無い屋根は注意が必要!
屋根は出来れば軒が出ているデザインをおススメします。
軒が出ているとは屋根が外壁よりも出ていることをいいます。
軒が無いデザインはモダンでカッコイイですが、外壁の傷みが早くなります。
昨今のゲリラ豪雨で雨漏りしやすいのも事実です。
保険会社に雨漏り被害を訴える方の8割が軒が無いデザインの家というデータもありました。
軒が無い屋根がいい!
どうしても軒が無いデザインをしたい場合は「屋根と外壁の間にどんな防水金物を使っていますか?」
こんな質問をしてもらうとよいと思います。
この人は家のことを知っているなというアピールになります。
又、防水金物を使用していない事が判明したら、その会社で軒のないデザインの家を建ててはダメです。
ここで待ってましたとばかりにマニアックな説明をする会社なら大丈夫だと思います。
屋根の形は、間取り作成時のヒアリングの時にに伝えることをおススメします。
間取りと屋根の形には密接な関係があります。
教えて頂いた屋根形状が一番カッコよく見えるように間取りを作成します。
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・住宅外皮マイスター
・既存住宅状況調査技術者
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正