2023.09.15
【デザインと住み心地を両立!】注文住宅の間取りを作るポイントとは?
こんにちは!ワダハウジング代表の和田浩志です
今回のブログは「間取り」をテーマに、お届けしていきたいと思います。
✅ 注文住宅で家を建てるなら、自分の理想の間取りにしたい。
✅ 間取りづくりのポイントがあるなら知りたい。
という方に、おすすめの内容となっています。
目次
1.理想の間取りを作るための1stステップ
注文住宅の家づくりでは、自分たちの要望を最大限に取り入れた理想の間取りにしたいと思いますよね。
でも、理想の間取りにするためには、まず「どんな家にしたいのか?」という方向性を決めていく必要があります。
もちろん、いきなり細かく理想の間取りなんて描けるはずもないです。
最終的には、工務店やハウスメーカーの担当者と一緒に決めていくことになりますが、
自分たちの気持ち、こんな家にしたいという方向性・要望、そして特に何を優先していきたいのかを、まずは整理していく必要があります。
そこでまずは、ポイントを箇条書きで書き出してみましょう。
どのように書き出せばいいかというと、要望などをシートに書き出すのです。
こんな感じのカンタンなシートでよいです。
あなたが理想の家を建てる為に「どんな住まいにしたいのか」を、家族の意見を聞いて要望を書き出すのです。
ご家族の「想い」をリストアップして、工務店・ハウスメーカーの担当者に伝える為に書き出すのです。
さらには、家を建てる「目的」と「どんな家にしたいか」という「テーマ」を決められるともっと良いですね。
簡単に「家族が仲良く暮らせる家」とか「すっきりお片付けできる家」とかで良いです。
「目的」「テーマ」を決めておくと、要望の優先順位を付けるときに判断しやすくなりますよ。
こうやって、書き出していくうちに、なんとなく漠然と「こんな注文住宅に住みたいなぁ」という理想のイメージが出てくると思います。
一般的な注文住宅の作り方としては、ここから担当者と要望をすり合わせながら、間取りを最終決定していくわけです。
2.注文住宅の間取りを考えるときの「落とし穴」
実はこの間取りの決め方というのには、大きな「落とし穴」があるのです。
間取りというのは一般的に室内のデザインのことだと思われているんですが、実はこの間取りというのは、
室内のデザイン性だけでなく、耐震性や温度といった、前回のブログでもお話した「性能」と非常に密接な関係があるのです。
そして、これもあまり知られていないことですが、大手ハウスメーカーや工務店でも、お客様の要望を汲み取り、間取りを提案している担当者に建築知識が無い場合が非常に多いんです。
意外に思うかもしれませんが、担当者に知識が無いために、
お客様の希望を間取りに反映することだけを考えて、耐震性が弱く、快適でない家になってしまった
ということはよく聞きます。
例えば、2016年、九州・熊本地方を襲った大地震「熊本地震」。このときなどでも「耐震等級3の比較的新しい住宅」が倒壊していました。
耐震等級3というと、前回もお話しましたが、耐震性能の最高ランクです。
なぜ、耐震の最高ランクの新しい住宅が倒壊してしまったのでしょうか?
なぜかというと、この住宅の「直下率」という指標があまり高くなかったという要因があったからなのです。
このことは、一級建築士の専門家によって検証されていました。
「直下率」って聞きなれない言葉ですが、これって何のことかというと、
「家の1階と2階の柱や壁が、いかに揃っているか?」を表す指標です。
この数字が大きいほど、構造の安定性が高く強い家ということになります。
とにかく、間取り設計については、まず「家の骨組みを整理して直下率を高くする」ことが大事です。
恐らく、熊本地震で大きな被害を出してしまった家(耐震等級3)は、
家の間取りの設計を、建築知識が少ない住宅会社の営業マンが、お客様の要望を汲み取りながらしてしまったことに原因が考えられます。
でも、たとえそうだとしても、「役所が法律に基づきチェックしているのでは?」と思うかもしれません。
しかし現状では、2階建て住宅規模ですと役所での構造チェックはなされず申請は通ってしまいます。
つまり、2階建て住宅規模ですと、構造チェックの法律的ルールがないのです。
「直下率」の基本は一般的に50%以上が良しとされていますが、ワダハウジングでは60%以上を基本としています。
あと、「構造を整理すると、美しい外観デザインがもたらされる」というメリットもあります。
非常にバランスの取れた、窓や壁が揃った、美しい飽きの来ないデザインが実現できます。
装飾や建物の凸凹でデザインするのではなく、構造を整理し本質的なデザインをするということですね。
ワダハウジングは、この考え方に基づいて住宅建築を行っています。
3.注文住宅の間取りと室内温度環境の関係性
次は「間取りと室内温度環境」のお話です。
間取りと室内温度環境には、非常に密接な結びつきがあります。
例えば、夏場であれば、日中の暑くて強い太陽の日差しを極力遮ることができれば、冷房費をそれほどかけずに、快適で涼しく暮らすことができます。
日中の暑くて強い太陽の日差しを極力遮ることができるかどうかは、どんな間取り設計にするかどうかに関わっているんですね。
一方で、冬場の場合は、暖かな太陽の陽射しを極力家の中に取り込むような間取りにすることで、暖房費をそれほどかけずに快適で暖かく暮らすことができます。
「夏は涼しく、冬は暖かく」するには、前述のような間取り設計をする必要があるのですが、その設計手法のことを「パッシブ設計(パッシブデザイン)」と言います。
前回のブログでは、「断熱性能はUA値などで決まる」という話をしたと思いますが、
実はUA値など性能値をよくしていたとしても、パッシブ設計の考えか方で設計していなかったら、家の快適性は半減、いやむしろ、とても住みづらい家になってしまうのです。
では、具体的に「パッシブ設計」とはどういったものなのでしょうか?
例えば、
「窓の大きさ」を使い分けたり、「ガラスの種類」を「遮熱型」なのか「断熱型」なのかを方位によって使い分けたり、また「日よけ」や「ひさし」を上手く取り入れる、ことも重要な要素になります。
「性能」と「パッシブ設計」をうまく融合できれば、そんなに冷暖房費をかけずとも、「夏は涼しく冬は暖かな暮らし」を実現でき「経済的な」暮らし方が可能なのです。
逆にいうと、「断熱性能などの数値がいくら高くても、これらパッシブ設計が考慮されていなかったら大変住みづらい不快な家になりかねない」のです。
もちろん、性能数値を高めることは大切で、ワダハウジングでも重要視していますが、むしろ、「パッシブ設計の方が重要」だとさえ考えています。
なぜなら、性能数値は高いに越したことはないのですが、高めれば高めるほど家の価格もどんどん跳ね上がってしまうからです。
性能数値を適正な水準にし「パッシブ設計」をうまく行い、快適性・経済性を高めることが重要なのです。
これはぜひ、覚えておいてください。
間取り設計において重要なのは、「依頼者が希望する暮らし方」と「性能」を、「パッシブ設計」の考え方を取り入れてバランスさせることです。
要望を取り入れて間取り設計してくれる会社は多いですが、「パッシブ設計」まで考慮して設計してくれる会社は非常に少ないのが現状です。
4.安全・安心な間取り設計してくれる工務店・ハウスメーカーを見極める方法
次に、その工務店・ハウスメーカーが「真に安全・安心な住まいを提案してくれるかどうか」の見極め方についてお話をしていきたいと思います。
これを見極めるには、「間取り設計の社内チェック体制」を見ていくことが大事です。
どういうことかというと、間取りの最終決定をしていく過程で、営業担当者が全て決めていくのではなく、
一級建築士がその間取りを最終チェックする仕組みがあるかどうかを見ていくということです。
でないと、安全性・快適性などのことでトラブルが起きる可能性があります。
これは先ほど説明した「直下率」や「パッシブ設計」といった専門的な建築知識を持っている営業担当者が非常に少ないからなのです。
だからこそ、一級建築士が間取りをチェックし、確認する仕組みが社内であることが重要なのです。
例えば、弊社の場合は、「チーム設計制度」というチェック体制をとっています。
これは、一人一人のお客様の間取りを、一級建築士である設計リーダーが、必ずチェックするという体制です。
当然、今回のブログで解説したような「直下率」や「パッシブ設計」などの要素もチェックをします。
ワダハウジングでは、このチェックを受けないと、お客様に間取り提案をしてはいけないルールになっています。
こういった社内チェック体制があるかどうかが、非常に重要なところですので、しっかり確認することが大切です。
5.最後に
今日の「間取り」のお話、いかがでしたでしょうか?少しでもお役に立てて頂けますと幸いです。
弊社では、土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市、御嵩町で、質の高い木造の注文住宅を検討されている方で、ご希望の方には無料の個別相談を承っております。
無料の個別相談では、実際にあなたの建てたい家の間取りのことや、土地選び、資金計画、その他お悩みなどをヒアリングさせてもらった上で、きっちり時間をとって直接アドバイスいたします。
ワダハウジングで注文住宅を建てるかどうか、まだわからない方でも全然大丈夫です。
お気軽に問い合わせフォームから資料請求やお問い合わせしてください。
また、その他、ワダハウジングでは、毎月、モデルハウスや実例住宅の見学会、各種相談会も行なっていますので、興味がある方はぜひ、イベントページをご覧ください。
イベントは、実際にリアル開催なので、運が良ければ、私と会場でお会いできるかもしれませんね。
最後にお伝えしておきますが、ワダハウジングでは年間建てられる件数が決まっています。年間18件です。
月あたりにすると1~2件です。
限定する理由はただ一つ、「工事の施工品質を保つため」です。
住宅というものは手作りで、まだまだ人間が造る割合が多く、工事が重なり過ぎると品質を保てないのです。
時期によっては注文をお受けするのをストップすることもございますので、あらかじめ、ご承知おきください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
次回は、家の「アフターサポート」についての話をお届けします。
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100年続く和田製材だからこそできる、理想的な木造の注文住宅
和田製材株式会社
代表取締役 和田浩志
代表取締役/一級建築士/省エネ建築診断士/住宅ローンアドバイザー
本社所在地
〒509-5142
岐阜県土岐市泉町久尻9-3
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