2025.01.25
凍結防止対策!浴槽の残り湯を抜かないで!!
こんにちは。
ワダハウジングの鈴木です。
朝晩、大分冷え込んできましたね。
この時期、心配になるのが凍結や凍結による配管の破裂です。
毎年、1・2月にはお風呂の湯張りが出来ない等の緊急対応の電話が大変掛かってきます。
温かいお風呂に入れない!
どうしよう!
困りますよね。
そこで今回は、ご自身でも簡単に出来る、凍結防止対策をお伝えしますね!
目次
【ご自身でも簡単に出来る、凍結防止対策】
■なぜ湯張りが出来ないのか?
主な原因は、循環パイプの滞流水(残っている水)が凍結するからです。
浴槽に繋がっている循環パイプは垂れ下がっており、完全にその内部の水が排水されない場合に、その滞留水(残っている水)が凍結します。
■お風呂場の浴槽に追い焚き機能が付いている場合の凍結防止対策は?
冬期、注意報が出るような特に寒い日は、使用した浴槽のお湯は全部抜かないで、浴槽の循環金具(循環口)上端より5センチ上までお湯を残しておいてください。
■なぜ5センチ上までお湯を残すのか?
最近のガス給湯器やエコキュート等は、機器の周辺の温度が約3℃以下になると『自動ポンプ運転』が自動的に作動します。
ヒーターは給湯器内の凍結防止に、自動ポンプ運転装置は浴槽から給湯器につながる配管の凍結防止をします。
その際、浴槽の循環金具(循環口)の上端より5センチ以上の水張りをしておかないと凍結防止が働きません。
給湯器の自動ポンプ運転とは、お風呂の追い炊きをする際に使用するものです。
追い焚き配管の凍結を防止する為に残り湯を循環させ、自動排水する機能があります。
したがって、水がないと循環出来ない為、浴槽内に水を張っておく必要があるのです。
※1. 冬季期間中は配管凍結防止の為、ブレーカーを落とさないでください。
ブレーカーを落とすと給湯器の凍結防止機能が停止し、配管が凍結、破損する恐れがあります。
※2.給湯器によっては、『自動ポンプ運転』機能が付いていないものもあります。
詳細は、お使いの給湯器の取扱説明書にてご確認ください。
■お風呂場の浴槽に追い焚き機能が付いていない場合の凍結防止対策は?
①冬期、注意報が出るような特に寒い日は、水抜き作業を行うことで水道管の凍結を防止してください。
②冬期、注意報が出るような特に寒い日は、就寝前に室内の蛇口を開け、水を少量出しておくことで水道管の凍結を防止してください。
■なぜ水抜きや水を少量出しておくのか?
①水道管内の水を空にしておけば水が凍ることはありません。
②水道管内の水が常に流れた状態であれば、水は凍りにくくなります。
水抜き作業の仕方
1.水道の元栓を閉める。
2.室内の蛇口(台所・洗面台・洗濯給水・お風呂場・トイレタンク)を開け、水を出し切る。
3.残り水が抜けきる(出なくなる)のを確認し、蛇口を閉める。
※3.洗濯給水については、洗濯機のホースを外して行ってください。
ホースを外す際は、残り水が出てくる可能性がありますのでご注意ください。
※4.給湯設備(給湯器、ボイラー、電気温水器等)や、トイレのウォシュレットの主電源は切らないでください。
■水道を使用する場合
全ての蛇口が閉まっているのを確認した上で、元栓を開けてください。
蛇口が開いたままだと、水漏れが発生します。
以上が、ご自身でも簡単に出来る、凍結防止対策です。
上記の凍結防止対策以外に、給湯器周辺の保温テープの損傷がひどい場合や、外の給水管に凍結防止用のヒーター(電熱線)を巻いて凍結防止対策を行いたい方は、是非ご連絡ください。
ワダハウジング和田製材株式会社
宅地建物取引士
鈴木章裕