2022.10.15
住宅の耐震等級3を取得しても安心してはいけません!耐震性能は劣化します!
こんにちは!
ワダハウジングの纐纈です。
突然ですが、土岐市市役所付近で地震ハザードカルテを行ってみました。
地震ハザードカルテとは、各地点の地震ハザード情報をまとめたものです。
このページでは、任意の場所を検索してカルテを作成することができます。
地震ハザードカルテを作成する地点を指定し、「診断する」ボタンをクリックすると地震ハザードカルテが作成されます。
診断結果がコチラです↓
震度5弱 82.2%
震度5強 64.9%
震度6弱 25.3%
震度6強 2.4%
となっています。
この数値を高いとみるか?
安全だとみるか?
人それぞれ解釈が違います。
ちなみに2016年の熊本地震の熊本益城町では、
震度5弱 81.6%
震度5強 38.5%
震度6弱 8.0%
震度6強 1.5%
と予想されていましたが、震度7の地震がありました。
2018年の北海道地震の北海道苫小牧市では、
震度5弱 78.4%
震度5強 34.5%
震度6弱 7.9%
震度6強 0.7%
と予想されていましたが、震度7の地震がありました。
地震ハザードカルテの情報はあまりあてになりません。
(ソフトを作成してくれた方、大変申し訳ありません)
いつ地震が起こるか分からない状態です。
私もブログで書かせてもらっていますが、耐震等級3は必要です!
過去ブログはコチラ↓
2021年11月1日 地震に強い家は許容応力度計算という構造計算をした耐震等級3の家
2021年11月15日 間取りを考える時は耐震性への配慮として構造と間取りを一致させる事が大切です
2021年12月1日 地震に強い家を建てるには構造計算をする前に、構造と間取りを一致させることから始めよう!
ちなみに、住宅が倒壊に至るほどの傾きはどれぐらいかと言いますと…
3mの柱が約10㎝傾くと倒壊します!
※スマートフォンの大きさが約12㎝~14㎝です。
住宅を変形させないようにするには正しく「固く」「強く」することが一番大事になります。
上記の図で耐震の重要性が分かっていただけたかと思います。
しかし、耐震だけでは防げない事も分かってきました。
耐震がしっかりしていると、揺れ幅が小さくなり1回目の地震では倒壊しません。
しかし、繰り返し地震が来ると、住宅の骨組みや組み合わさった部分が痛んできます。
回数を重ねる事で、耐震性能の劣化になります。
熊本地震を例にします。
震度5弱~震度7の地震が22回起きています。
さらに衝撃的な数字で、震度1~震度4の地震はな・なんと!
3790回起きていました…
これだけ、地震で揺らされると残念ながら耐震性能は劣化します。
そこで、ワダハウジングでは制振装置もご提案しています。
30社以上ある制振装置の会社から吟味に吟味を重ねやっと「これだ!」というものに巡り合いました。
詳しくはコチラ→クリック
ただし、住宅の耐震性能があってこその制振装置です。
耐震性能が低いのに制振装置を取り付けしても効果が出ません。
耐震あっての制振ですので、順番を間違えないようにしてくださいね!
ちなみに、地震ハザードカルテをやってみたいという方はコチラをクリック下さい↓
地震ハザードカルテ
ワダハウジング和田製材株式会社
・一級建築士
・一級建築施工管理技士
・省エネ建築診断士(エキスパート)
・一般社団法人みんなの住宅研究所会員(会員番号:200019)
纐纈和正