2023.11.05
インテリアコーディネーターの西山でございます。
インテリアコーディネーターと言いながら、インテリアスタイルについてあまり触れていない事に気が付きました。
そんな訳で、今回はインテリアスタイルについて、私なりの解釈をお伝えしたいと思います。
目次
インテリアスタイルは、好みがはっきりと分かれる所だと思います。
ですが・・・・
実は私、好みがない訳ではないのですが、色々な物が好きなのです!
もちろんその時一瞬の一番はあるのですが、目移りしてしまいます・・・
その時というか、その物のベスト!みたいな物はあるとは思います。
ファッションもこんな感じで、色々なテイストの服が好き!なので一緒には絶対着れない服が、私のクローゼットには沢山あります。
そもそもの性格なのかなと思ってます。
そんな訳で、全く触れてこなっかったのだろうと自己分析しております・・・
分類分けをします!とカッコよく言いたいのですが、これが難しいです
なぜか?
テイスト分け?
地域分け?
年代分け?
どこで分けるかで、名前も違ってきます。
インターネットで調べると、色々な名前が出てきて混乱しますよね?
これとこれは一緒じゃないの!?
と叫んでしまいそうになってしまうのは、ここが理由かもしれません。
今回は、大きくカジュアルとラグジュアリーに分けてご紹介いたします。
単純に2つのテイストを比較すると、カジュアルは明るい雰囲気や軽やか、ラグジュアリーは暗めの雰囲気や重厚感と表現できると思います。
この二つを分解していきます!
無垢の木やグリーンを基調とします。
木材は塗装で色を付ける事を避けて、本来の木の質感を大事にしていきます。
グリーンは観葉植物で足したり、家具や小物で少し足す程度で大丈夫です。
壁は、ホワイトがおすすめです。
ここに木材感が多くなると、別のテイストになってしまうからです。
あとは、薄めの黄色や薄めのベージュと薄い色がおすすめです。
弊社の建物は、このナチュラルテイストに合わせやすいです。
ナラ材やパイン材で造る無垢の床や、珪藻土を含んだ白い壁は相性ピッタリです。
ナチュラルの紹介で別のテイストと言った物がここに当たります。
木材を多用します。
ログハウスがここに当てはまりやすいですね。
カントリーというと、私の頭の中はアメリカンカントリーになってますが・・・
フレンチカントリーやブリティッシュカントリーなどもございます。
ログハウスというとアメリカンカントリーが強くなります。
家具などは、パイン材を使用する事が多いです。
フレンチカントリーはホワイトを基調としています。
ブリティッシュカントリーは、クラッシク色が強くチェック柄などのファブリックを使用します。
どのタイプも素朴な感じに仕上がります。
アメリカ西海岸をイメージしたスタイルで、リゾート感があるものです。
ユーズド感のある木材とデニムなどのブルーを掛け合わす事が多いです。
リゾート感というところもあり、観葉植物も欠かせません!
置くタイプもありますが、吊るしたりする事もオススメです。
ビンテージという言葉は、元々ワインの用語でしたが、インテリアやファッション、楽器にも使われています。
ビンテージとアンティークの違いは、その年数のようで、アンティークの方が歴史が深い物です。
歴史があるということは、使用感が出てきます。
床などの木材が見えている部分や、家具などをユーズド感のある物にしましょう。
形も大事ですね。
少し無骨な感じがあるといいです。
でも!本物のビンテージ家具を入手するのは、意外と困難です。
ちゃんと使用しないといけないので、ユーズド感はありつつも美品は難しいと思います。
そこで使用されるのが、エイジング加工ですね。
エイジング加工とは、新品の物にユーズド感を出す加工の事です。
塗料を塗った上に塗る事により、塗料がはがれかけるように演出させる物もいくつか発売されていますし、木材を粗めに削った上に塗料を塗るなどいくつかの方法があります。
脱線しますが・・・窓周りに付けるブラインドにもエイジング加工が施されたものがあります。
インテリアの好みも多様化といか、流行りを追いすぎなくこだわりがある方が増えたからではないのかなぁと思います。
ビンテージと混乱される方もみえるかもしれません。
インダストリアルは、工業的という意味で工業製品として生産された家具などを使用するスタイルです。
もちろんその時代の本物は手に入れる難しい事もあり、その時代にインスパイアされた家具等を使用します。
無骨でユーズド感のある物とマッチしますので、ビンテージとの相性がいいので、混ざってしまう事が多いですが、それでいいのかなぁ・・・と個人的には思ってます。
室内の装飾もですが、建物の外観をガルバリウム鋼板にしてもカッコよくまとまります。
フィンランドなどの北欧のインテリアです。
スカンジナビアとは、地域の名前です。
ナチュラルで統一するというイメージをお持ちの方もみえると思いますが、できればこのナチュラルの中に大胆な柄のファブリック等を取り入れたいですね。
本当に単純な発想ですが、北欧スタイル=マリメッコさん
マリメッコさんでイメージされる物は、大きな花柄ですよね。
程よくですが、北欧スタイルを目指すなら『柄』も意識してください。
ちなみに・・・なぜ柄が必要なのか?
重要なのは、柄というより色なのです。
北欧は寒い地域の為、外に出る事が少なくマイホームの中で過ごす時間が長い為、その時間をいかに充実させるかや楽しい気分になるようにというところから生まれたそうです。
さらに余談ですが・・・北欧スタイルをイメージした時に、日本ではなかなか見ない光景があります。
お分かりの方は、すごいです!
それは・・・窓です!
寒い地域なので、家の中をとにかく暖かくしないといけません。
暖炉だけで暖かいのではなく、断熱とセットだから暖かいのです。
北欧スタイルに断熱?イメージが沸かないかもしれませんので、ちょっと解説。
物質には、熱の伝導率の違いがあります。
と書くとめちゃくちゃ難しい話ぽくなりますので、単純にコップを思い浮かべてください。
ガラスのコップに氷を入れ水を入れます。
それを持つと冷たいですよね?
コップを陶器にすると少し冷たさが軽減されます。
ステンレス製だとさらに軽減され、それを2重にした魔法びんになると全くわかりません。
これが熱湯だと、ガラスは耐熱ガラス以外だと割れてしまいますが、耐熱ガラスでも熱さは伝わってきます。
ガラスでも真空の2重だと熱は伝わりにくくなります。
だいぶん脱線しましたが、北欧スタイルの断熱効果を上げている物は『木材』です。
窓の周りも木材で作られてます。
日本ですと、アルミが一般的で最近は樹脂が増えてきました。
木材は、熱を通しづらい物ですし、意匠性もナチュラルな北欧にぴったりです。
そして窓でもう一つ違う事が、開け方です。
腰窓より小さい窓は、日本では外に開く事が一般的ですが、北欧は室内側に開いてきます。
もしくは、室内側に2つの方法で開く物もあります。
この2つのアクションで開く物をドレーキップと言います。
なぜ内側に開くかと言いますと・・・雪で外側へ開かなくなるからです。
先人の知恵ですね。
実は日本でも2アクションの窓も作られてます。
有名どころでは、YKKAPさんですね。
でも、なかなか普及しないのは、窓装飾が理由だと勝手に思い込んでます。
室内側に開けば、当然ですがカーテン等に当たります!
じゃ外開きでいいよねってなります。
では北欧ではどうしてるか?
そこまで窓装飾を付けないのです。
以前、カーテン屋で仕事をしていた時に建物から北欧風にしている建物に遭遇しました。
でもここは日本・・・もちろん窓装飾は絶対必要!
なんとか付ける方法があるので、納めさせていただきましたが、自由度が少なくなります。
どちらが自分達にとって優先度が高いのかを見極めてくださいね。
伝統的、古典的なスタイルです。
ただ、単純に伝統的というとなんでもありになってしまいますが・・・
ここで言うクラシックスタイルは、中世ヨーロッパを指す事が多いと思います。
豪華なシャンデリアや猫足の家具、柄が緻密な絨毯などを使用しています。
バロック様式、ロココ様式など豪華で華やかな印象です。
色はゴールドをちりばめたいですね。
朱色というか落ち着いた赤もよく似合います。
柄はダマスクスが欲しい所ですね。
あとは、やっぱりスワッグ&テール!
日常生活にどう?と言われると不向きです。
でもクラッシクスタイルをするなら必要と言いたいです。
スワッグ&テールと1つの言葉のように言われるのですが、カーブしている部分がスワッグで、サイドに垂れている物がテールです。
一緒に採用する事が多いので一つの言葉のようになってるのでしょうね。
日常にという事なら、少しだけ軽くして取付するのがおすすめです。
カーテンの上部にある飾りを総称してトップトリートメントと言います。
ギャザーを入れた生地だけでも華やかになります。
壁は、腰壁にモールディングもオススメです。
素敵と思う反面、やはり非日常すぎてマイホームには無理・・・となるからか、あこがれが強くなります。
だからこそ、ホテルなどでクラッシクスタイルの設えがしてあるとテンションが上がってしまいます。
凄く余談ですが、若かりし頃ディナークルーズに行った際に「素敵♪」となって何枚か写真を撮っていました。
連れに、なんの写真撮ってるの?とツッコミを受けたのは言う間でもありません・・・
モダンとは現代的。
無駄をそぎ落とた家具などを使用した、クラッシクとは真逆なスタイルです。
そして、モダンの中に色々なスタイルがあります。
和モダンもその一種です。
和のイメージの濃いめの茶色や畳などを使用するのですが、ドアなど洋室で使用したりするものを指します。
モダンのみで考えると、モノトーンだったりのあまり色が使われていない事が多いです。
シンプルだから生きてくる物に焦点を当てるので、アートや照明なども重要なエッセンスとなります。
間接照明やシンプルだけどデザイン性のある照明器具を採用したいです。
クラシックスタイルが日常だと難しいという事を書きましたが、やはり憧れはある!という方におすすめなスタイルです。
クラッシクほど色は使用しずに、白やグレイッシュカラーを使用します。
落ち着いたトーンになる為、日常的に使いやすいです。
ダマスクス柄もよく似合いますが、やはり色に気を付けましょう。
クラシックスタイルを少し崩し、使いやすくしたイメージです。
シックの中にも色々ありますが、シャビーシックがイメージでしょうか?
一時期はやりましたよね。
ビンテージ家具なども使用しますが、こちらは白を基調としています。
フレンチカントリーのビンテージ版というイメージですね。
床や壁なども、白やグレイッシュなグレーやベージュを使用します。
家具は上記の色プラスでグレイッシュな水色も合わせやすいです。
あと、麻を上手く取り入れられるといいですね。
簡単な所でいくと、カーテンです。
生地を麻にし、山(※)を作らずにふわっとさせたいです。
※山とは・・・カーテンの引掛けるフックを付ける為に表面にヒダを作り縫い合わせた物。2つ山、3つ山が多いです。
でも難しいのが、麻は透けやすいので日本は遮光性が高い方が好まれるので、悩ましい所です。
ここ数年ほどで「丁寧な暮らし」が流行りましたが、私の中ではシャビーシックな感じにすればいいのかなぁ・・・なんて思ってました。
アジアというと広いのですが、バリ島などのリゾートをイメージされる方が多いのではないでしょうか?
そのリゾートにある優雅なホテルを彷彿とさせるようなテイストです。
籐で出来た家具や雑貨を使用し、ダークな色を中心にして、ポイントになる物に赤やオレンジなどの明るい色を入れまとめます。
光と風を上手く取り入れる事がポイントで、非日常が味わえリラックスできます。
ビンテージでも触れましたが、100年以上昔がアンティークだと思っていただければと思います。
こちらも地域ごとでイメージが変わってきますが、重厚感のある家具を使用したいです。
こちらも本物のアンティーク家具を使うのは、大変だと・・・どうしてもアンティーク風になってしまいますね。
色々、ご説明させていただきましたが・・・
重要なのは、自分にとって何が一番なのか?だと思います。
私は、スタイルの好みが色々あります。
その私の難点は、色々なスタイルを混ぜてしまう点です。
教科書に書いてあるような、「このスタイルにはこの柄は使用しない」は、どっちでもいいのでは?なんて思っています。
もちろん混ぜすぎはNGです。
混ぜすぎると、テイストがバラバラになり煩い印象しか残らないからです。
アンティークスタイルとインダストリアルスタイルを混ぜてもいいと書いたのも、スタイルに縛られ過ぎない事が自分流だと思うからです。
重要になるのが、バランス感覚だと思います。
また、いったん冷静に考えて欲しい事が、流行りに乗せられ過ぎてないか?です。
流行りだからこのスタイルにしようは、本当に危険です。
洋服なら日によって取り替える事も可能です。
しかしマイホームを何棟も持つ方は、かなり稀だと思います。
賃貸であれば、引っ越す度にテイストを変える事も可能だと思いますが、戸建てのマイホームを購入するとなると「何回も」もかなり難しいですよね。
流行りに乗っかっているのか否かの判断方法をお教えします!
「10年後もそのスタイルが好きですか?」
もちろん何か強い影響を受け、全く違うスタイルになってしまう方もみえるとは思います。
でも、違うスタイルが好きになっても、このスタイルはやっぱり好きと思えれば正解です。
インテリアなんてなんでもいいよ!
と思う方もいらっしゃると思いますが、統一された空間の方が心が落ち着くと思います。
しかもそれが、自分の好きなイメージならなお良いですよね。
是非マイホームをそんな落ち着く環境にしていただけたらと思う、インテリアコーディネーターの独り言でした。
ワダハウジング和田製材株式会社
・インテリアコーディネーター(171085A)
・ライティングコーディネーター(6202090)
・照明コンサルタント(425046-27)
西山志津江
家づくりは人生のうち一度あるかどうか。
どんな家がいいか、お金のこと、土地のことなど、わからないことだらけなのが当たり前です。
みなさん同じです。そういった場合は、まず専門家に聞きましょう。
ご来店またはホームページ、インスタDMなど、
お客様の使いやすい方法でご質問ください。
私たち住まいのプロが、お客様の疑問や不安に正直にお答えいたします。
しつこい営業は致しませんので、その点もご安心ください。
家を考え出す時は、まずは、イメージやデザインから興味を持たれる方が大半です。
しかし、家はイメージだけで決めてはいけません。
健康に快適な毎日を過ごすための確かな品質があってこそのものです。
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